記者が体験した、Zoom発表会のベストプラクティス:アフターコロナ 仕事はこう変わる(5/5 ページ)
「新型コロナの影響で、記者の仕事はかなりやりにくいのでは?」と質問を頂くことが増えてきた。3月末から徐々にリアルな発表会の自粛が始まり、4月に入ってからはほぼゼロ。5月は、発表会もインタビューも、100%オンラインに移行している。慣れないzoom発表会において、各社のベストプラクティスを共有したい。
記者側も工夫を
一方の記者側も、Zoom発表会ならではの工夫がありそうだ。多くの発表会で開催側が言うのが、「話している相手の反応が見えないので辛い。30分話し続けるのは心が折れる」ということ。Zoomの反応ボタンを使うと、拍手やイイネの絵文字を送信できるので、うまく使ってみてもいいかもしれない。また、ビデオをオンにして、しっかりと話に反応するのも効果的だろう。
「開催中の反応が見えないため、開催後、内容や商品に関する感想などいただけるとなおありがたい」とは、justInCase広報の寺尾なつみさんから。プレスリリースや、アウトプットとしての記事とは別に、非公式の感触を得たいのは、記者側も広報側も同じ。Zoom発表会だと、終了後の雑談の機会もないので、意外とこれは(お互いに)辛い。
また、Fintech協会の黒崎さんに指摘されて膝を打ったことがある。「顔の分かるサムネイル写真やアカウント名に、媒体名と名前を入れてもらえると嬉しい」ということだ。特にビデオがオフだと、アカウント名だけでは、誰が誰だか本当に分からない。この点は、記者側もしっかり意識すべきだと思う。
やっと緊急事態宣言が解除され、対面での取材も可能にはなってきたが、しばらくの間は、オンラインで済む取材や発表会は、オンラインで開催が続くだろう。急速に普及しているオンライン発表会だが、いろいろな例を参考にして、より効率的に進めていきたいものだ。
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