「塚田農場」の一部を転換 エー・ピーカンパニーが展開する“アフターコロナの新業態”:“食事”のニーズ拡大を想定
「塚田農場」などの居酒屋を展開するエー・ピーカンパニーは、食堂の新業態「つかだ食堂」の出店を始めた。アフターコロナの“新たな生活様式”を見据え、まずは居酒屋から転換する形で食堂を展開する。
「塚田農場」などの居酒屋を展開するエー・ピーカンパニーは6月4日、食堂の新業態「つかだ食堂」の出店を始めたと発表した。新型コロナウイルスの影響に伴って広がりつつある“新たな生活様式”を見据え、まずは居酒屋から転換する形で食堂を展開する。
同社初の業態である食堂は、アフターコロナの消費行動の変化にいち早く対応するため、居酒屋の一斉休業中から開発に着手。5月15日に最初の店舗として、塚田農場の渋谷南口店をつかだ食堂としてオープンさせた。
つかだ食堂では、これまでの居酒屋運営で培ってきたノウハウを活用。生産地から直接仕入れた食材として、地鶏をはじめ、鮮魚や野菜、ホルモンなどを使ったメニューを提供する。居酒屋業態では、塚田農場や「四十八漁場」など、産地や食材によってブランドを分けていたが、食堂業態では、同社が仕入れる全ての食材から、季節や生産状況、客層などによって提供する食材を選ぶという。
ランチタイムのメニュー例としては、塚田農場で扱う食材を使った「つかだ食堂の小鉢御膳」(税込1500円)や「タルタルたっぷり 若どりのチキン南蛮定食」(900円)、四十八漁場の食材を使った「銀王レアカツ定食」(1200円)や「越田商店のもの凄い焼き鯖定食」(900円)などがある。日替わり定食(880円)や、単品のおかず・おつまみもそろえている。
2店舗目として5月18日に武蔵小杉店をオープン。6月9日には池袋北口店のオープンも控える。両店舗とも渋谷南口店と同様に、塚田農場からの転換となる。営業時間は、昼が午前11時半〜午後3時、夜は午後4時〜10時。
今後も、居酒屋ではなく「食事」のニーズ拡大が想定できる立地や環境を選定し、まずは塚田農場を業態変更する方法で複数店舗を展開していく方針だ。
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