「上司と部下」からパートナーへ これから求められるマネジャーの姿とは?:求められるのは「アウトカム」(1/3 ページ)
新型コロナで巻き起こった急激な変化。コミュニケーションやマネジメントの形にはどういった変化があり、これからマネジャーに求められるものとはどういった要素なのだろうか。コミュニケーションに関するサービス「KAKEAI」を提供するKAKEAI社の本田社長に話を聞いた。
「今までのようなマネジャーは、もう不要になる」――こう話すのは、上司と部下のコミュニケーションにおける“掛け違い”をなくすためのクラウドサービスを提供する、KAKEAI(東京都港区)の本田英貴社長だ。
KAKEAIのサービスは、主に「1on1」を支援するサービス。せっかくの1on1でも、部下が話したいテーマやトピックを何となく上司に伝えにくかったり、時間だけが過ぎてしまい、消化不良に終わったりしてしまうことは少なくない。そこで、話したい事柄を事前に選択できる機能や、1on1終了後に「どれくらいすっきりしたか」を評価する機能を基に、ひとりひとりに対するかかわり方を最適化できるサービスを立ち上げたという。
こうした課題に対する注目は多くの企業で高まりつつあり、KAKEAIはウィルグループと日本中小企業情報化支援協議会が主催し、優れたHRテックベンチャー・スタートアップを表彰する「HR Tech GP2019」でグランプリに選出された。また、20年以上の歴史を持つ、HR領域に関するテクノロジーをテーマにした世界規模のイベント「HR Technology Conference & Expo」でも注目を集めるなど、国内外で高評価を得ている。
新型コロナの影響などもあり、急速に導入が進むテレワークだが、働き方が大きく変わったことにより、コミュニケーションやマネジメントの在り方に頭を抱えるビジネスパーソンも多いのではないだろうか。テレワークの浸透によってコミュニケーションやマネジメントがどう変わっているのか、また今後のマネジャーの在り方について、本田社長へ聞いた。
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