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特急レーンで牛肉をテーブルに ワタミが焼き肉食べ放題の「上村牧場」を本格展開:コロナ禍に対応(1/2 ページ)
ワタミが焼き肉食べ放題の「上村牧場」を強化する。新型コロナの感染予防のため、店内には回転寿司チェーンのような特急レーンがある。居酒屋で成長してきたワタミの新たな戦略とは。
ワタミは6月11日、東京都内で運営している焼き肉業態「上村牧場」を関西と海外にも展開していくと発表した。
上村牧場の1号店は5月16日、東京都大田区にオープンした。鹿児島県で食肉加工処理業や食肉卸業を手掛けるカミチクグループから仕入れた和牛を提供している。「ジャストミート!コース」(税別2980円、以下同)や「肉いね!南国黒牛コース」(3580円)といった食べ放題のコースを用意している。野菜のビュッフェコーナーもあり、ファミリー層を中心に利用されているという。
同店は、新型コロナウイルスの感染予防を意識した運営もしている。例えば、回転寿司チェーンのような特急レーンを導入しており、注文された商品を迅速にテーブルまで届けている。店内の省人化に寄与するだけでなく、店員とお客の接触を減らすことが可能だ。店内の換気も徹底しているという。
6月23日、ワタミは上村牧場の2号店を大阪府守口市にオープンする。また、2020年内に台湾とベトナムにも出店する予定だ。渡辺美樹会長は「将来的には国内300店を目指す」としている(出所:日本経済新聞電子版6月10日付)。
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