ニュース
特急レーンで牛肉をテーブルに ワタミが焼き肉食べ放題の「上村牧場」を本格展開:コロナ禍に対応(2/2 ページ)
ワタミが焼き肉食べ放題の「上村牧場」を強化する。新型コロナの感染予防のため、店内には回転寿司チェーンのような特急レーンがある。居酒屋で成長してきたワタミの新たな戦略とは。
アフターコロナの対策を進める
ワタミの国内外食事業は新型コロナの影響で苦戦を強いられている。4月の既存店客数は前年同月比91%減、既存店売上高は同93%減という結果となった。5月も客数は同92%減、売上高は同93%減という状況が続く。
苦境を打開するため、ワタミはできたてのから揚げと玉子焼きを提供する「から揚げの天才」を7月までに24店舗出店する予定だ。から揚げの天才は、コロナ禍でテークアウト需要が高まったことに対応する業態。販売構成比は、店内飲食がわずか1割で、テークアウトは9割にもなる。
休業に追い込まれた居酒屋業態の従業員の雇用を確保するための取り組みも進めている。5月7日には、従業員をスーパーマーケットに出向させると発表した。同様の目的で、5月20日には人材派遣会社を設立した。小売業や介護などの業種に従業員を派遣するという。
ワタミは居酒屋業態で成長してきたが、コロナ禍で抜本的なビジネスモデルの見直しを迫られている。
関連記事
- スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「生ビール190円」の原価率は85%? お客が3杯飲んでもしっかり利益が出る仕組みとは
「生ビール1杯190円」という看板を見かける。安さでお客を引き寄せる戦略だが、実は隠されたメリットもある。どんな狙いがあるのか。 - 家賃が200万円もするのにスタバがもうかる理由
スタバは大都市の一等地に多くの店舗を構えている。1杯数百円のコーヒーを販売しており、店に長居するお客も多い。家賃が200万円以上するような場所でも利益が出せる秘密とは? - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - 「どさん子ラーメン」は今…… 急成長から衰退までの経緯と復活のシナリオに迫る
札幌みそラーメンの“伝道師”として急成長した「どさん子ラーメン」。かつては1000店以上を展開していたが、マネされるのも早かった。“衰退”したと思われている一方で、復活に向けた動きもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.