ニュース
無印・ローソン提携の背景にある「冷凍食品3割増」:無印良品の商品をローソンで売る(2/2 ページ)
ローソンの一部店舗で無印良品の商品を実験販売する。無印で販売している約7000品目のうち約500品目を約3カ月間取り扱う。今後は共同でプライベートブランドの開発もする。
無印良品は販路を拡大
無印良品は新型コロナの影響を受け、販路を拡大している。6月1日、楽天が運営するインターネット・ショッピングモールの楽天市場で「無印良品 楽天市場オンラインショップ」を開設し、衣料品など約200品目の販売をスタートした。取り扱い商品は、フレンチリネンの衣料品や、子供用のパジャマ、掃除用品など、日用品が中心。今後も段階的に品ぞろえを拡大していくとしている。このほかにも、アスクルの通販サイトやAmazon.co.jpでも自社商品を販売している。
無印良品は、商品の成り立ちや素材の意味を消費者に伝えるため、店舗と自社のネットストアでの展開を中心にしてきた。しかし、5月には新型コロナの影響で437店舗のうち月間平均で41%の店舗が臨時休業に追い込まれた。ピーク時では292店舗が臨時休業となったという。営業している店舗でも時間短縮をしていたこともあり、5月を通じて通常通り営業した店舗は10店舗にとどまっていた。6月に入ってからも時短営業を続けている店舗は多く、緊急事態宣言が解除されても、客足が戻るのには時間がかかる可能性は高い。販路開拓は同社にとって急務だった。
思惑が一致した両社は、今後どんな商品を開発することになるのか。
関連記事
- 「たばこは無言で買う時代」 セブンが実験店で掲げた“秀逸”すぎるコピーの意味とは?
セブンが実証実験を継続的に行う拠点がある。実際に行ってみると「たばこは無言で買う時代」というコピーがあった。どんな意味があるのか? 実際にたばこを買ってみた。 - コンビニでは正月に何が売れる? ローソンの担当者に聞いて分かった驚きの事実
コンビニでは正月に何が売れるのだろうか。ローソンの担当者に取材すると意外な結果が見えてきた。背景にある消費者の心理やニーズとは? - 「なぜ売れるか分からない」 ドンキ化したファミマの人気商品に幹部が困惑
ドン・キホーテのノウハウを取り入れた共同実験店が6月にオープンした。店舗の売れ筋商品を分析したところ、ある商品が上位に食い込んだ。ファミマの幹部は「なぜ売れるのか分からない」と原因を分析しきれていない。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.