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吉野家が持ち帰り用レジ袋を変更 すき家では牛丼が倒れにくいエコバッグを発売:松屋では変更済み
吉野家が持ち帰り用のレジ袋を変更する。環境に優しい素材を使うことで袋の無料提供を継続する。すき家や松屋でも同様の取り組みを行っている。
吉野家は6月22日、全国の吉野家店舗で使用しているテークアウト用レジ袋を、7月1日からバイオマスプラスチックを配合したものに変更すると発表した。
7月1日から小売業を中心にプラスチック製買い物袋が有料化される。しかし、温暖化対策に寄与したり、微生物によって海洋で分解されたりする素材が使われている袋は、その対象外となっている。
近年、吉野家ではテークアウト時に使用するレジ袋は石油由来を原料とした袋を利用してきたが、温暖化対策に寄与するバイオマス素材を配合した袋に変更することで、無料提供を継続する。吉野家は「レジ袋でお持ち帰りいただくことで、マイバックよりも安定した状態で持ち運べること、衛生面を担保することが狙い」としている。
吉野家は5月31日時点で全国に1217店舗あり、新たな袋を利用することで年間34.6トンの石油由来プラスチックが削減される見込み。
すき家でも7月1日からレジ袋を植物性バイオマス素材25%以上を配合したレジ袋に変更する。また、環境に配慮するため「すき家オリジナルエコバッグ)(税込700円)を7月7日から一部店舗で販売する。保温効果があり、商品が倒れにくいので、牛丼の持ち帰りに適しているという。
松屋では、弁当用のレジ袋を2月末時点でバイオマスプラスチック製に変更している。
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