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ANAホールディングスの1Q、最終赤字1088億円 コロナで旅客需要が大幅低迷:売上高が前年同期比75%減
ANAホールディングスの2020年4〜6月の連結最終損益は1088億円の赤字(同114億円の黒字)だった。新型コロナの感染拡大に伴い、旅客需要が大幅に低迷したことが影響した。
ANAホールディングス(HD)が7月29日に発表した2020年4〜6月の連結業績は、売上高が1216億円(前年同期比75.7%減)、営業損益が1590億円の赤字(前年同期は161億円の黒字)、最終損益が1088億円の赤字(同114億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、旅客需要が大幅に低迷。コスト削減を進めたが、売上高の減少をカバーしきれなかった。
主力の航空事業は、売上高が953億円(同78.3%減)、営業損益が1537億円の赤字(同141億円の黒字)。運航規模を抑制し、燃料費や空港使用料を削減した他、役員報酬をはじめ人件費の削減にも取り組んだが、営業損失を計上した。
今後もコロナの影響が続くとみられる中、ANAHDは航空事業の戦略を見直す。短期的には、ANAの事業規模を縮小し、高収益路線に注力する方針だ。LCC(格安航空会社)のPeachは成田・関西を軸に、大都市周辺の需要を取り込む。固定費の削減のため、機材の小型化や人員配置の見直しなども進める。
21年3月期通期の連結業績予想は「現時点で合理的に算定することが難しい」とし、未定としている。
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