ピザハットが「お車ピザ」をスタート 「置きピザ」に続く感染予防のサービス:車まで持ってきてくれる
ピザハットが「お車ピザ(ピザ車内受け取りサービス)」を開始した。持ち帰りのために来店したお客の車まで商品を持っていく。お客は車から出る必要がない。
大手ピザチェーン「ピザハット」を運営する日本ピザハット(横浜市)は8月3日、「お車ピザ(ピザ車内受け取りサービス)」を開始した。サービスを提供するのは全国64店舗。
このサービスは、公式Webサイトもしくは公式アプリで事前予約したピザを車で受け取りに来たお客に対して、店舗スタッフが駐車場まで届けるというもの。注文時に「『お車ピザ』を希望する」欄にチェックをして、車種・色・ナンバーを入力。店舗に到着後、指定された番号に電話をするとスタッフが商品を車まで持ってくる。お客は車を降りる必要がなく、人との接触を最低限に抑えられる。
新型コロナウイルスの感染リスク軽減だけでなく、「雨の日に車外に出ることなく、商品を受け取りたい」「子どもを車内に待たせることなく、安心して商品を受け取りたい」といったニーズもあると想定している。
日本ピザハットは新型コロナの感染防止のため、2020年3月からピザの置き渡しサービス「置きピザ」をスタート。サービス開始から約5カ月で20万件以上の利用があったという。大きな反響があったことから、持ち帰りサービスを利用するお客にも安心してピザを提供するため、お車ピザを開発した。
同様のサービスは、大手回転寿司チェーンのくら寿司も導入している。5月中旬以降、全国10店舗で“新型ドライブスルー”のサービスを実験的に導入した。これは、お客がくら寿司の公式アプリで商品を注文し、駐車場に到着してから「到着ボタン」を推すと、店員が車まで持ってきてくれるというもの。一定の効果が認められたことから、全国100店舗強にまで拡大するという。
関連記事
- スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 見通しが甘かった大戸屋、買収どころではないコロワイド 「大戸屋紛争2.0」を読み解く
コロワイドが大戸屋に“超攻撃的買収”を仕掛けている。敵対的な買収はそもそも成功するのか。買収された後、大戸屋にはどんな運命が待ち受けているのか。 - コロナ対策にもなるとは…… びっくりドンキーの新コンセプト店がもたらした“まさか”の効果
びっくりドンキーの新コンセプト店「ディッシャーズ」がオープンした。当初は女性客の獲得と生産性向上が狙いだった。しかし、結果的にコロナ対策にも役立った。 - ファミマ限定の夏向けマスクが登場 「ひんやり素材の冷涼感マスク」と「アナ スイ ガーゼマスク」
ファミマが夏向けマスクのラインアップを発表した。ファミマ限定で「ひんやり素材の冷涼感マスク」と「アナ スイ ガーゼマスク」を発売する。 - 夏のマスク、何が心配? 3位は「熱中症」で2位は「汗」、1位は……
働く男性は「夏のマスク着用」にどんな不安を感じているのか。600人を対象に行ったアンケート結果が公表された。ビジネス上のコミュニケーションを円滑にする工夫も明らかに。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.