国際通り、自主休業8割に いつまで我慢すればいいのか?
新型コロナの感染拡大を受けて、沖縄県が緊急事態を宣言し、1週間が経過した。人出が減った那覇市の国際通りでは再び自主休業に入る店が増え……。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い県が緊急事態を宣言して、7日で1週間を迎えた。県が外出自粛を呼び掛ける中、人出が減った那覇市の国際通りでは再び自主休業に入る店が増加。国際通り商店街振興組合連合会によると、6日は約8割の店が休業していたという。自主休業の動きは那覇市以外でも広がりつつある。
7日は週末で人出が増えるとの期待から、休業中の一部が店を開けたが、日中の人出はまばら。緊急事態宣言後も県内の新規感染者数は高止まりしており「15日までの発令期間で済むのか」と先行きを不安視する声も漏れる。
飲食店は休業要請の対象外だが、国際通り近くのカフェは緊急事態宣言翌日の1日から自主休業に入った。店主は「知事が宣言した7月31日の客はたったの1組。従業員への感染リスクもあるので仕方がない」と嘆息する。
雑貨店など複数店を構える会社の売上高は前年同時期と比べて8〜9割減に落ち込む。代表者は「この状態が続けば休業どころか一部閉店も考えなければ」と嘆いた。
県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一理事長によると、緊急事態宣言後に200件のキャンセルが入り、やむなく休業した飲食店も。また、自主休業は那覇市以外の地域でも広がっているという。
鈴木理事長は「観光客は受け入れる一方で、県民には外出自粛を呼び掛ける県の対応には一貫性がない。観光客が減る中で県民による需要までなくなるのは死活問題だ」と苦言を呈した。
国際通りの商店街関係者は「緊急事態宣言を出すだけでなく、経済対策も同時に発表してほしい。いつまで我慢すればいいのか分からないのが一番怖い」と吐露した。
(政経部・島袋晋作)
関連記事
- 日本電産永守会長が炎上! 「即戦力になる新卒」を求めることは、罪深いのか
カリスマ経営者が「炎上」してしまった。日本電産の永守重信会長・CEOである。「カンブリア宮殿」(テレビ東京)に出演したときの言動が問題視されているわけだが、どのようなコメントをしたのか。 - イオンが「極さら マスク」を発売 機能性インナーの生地を使用
イオンが「トップバリュ PEACE FIT 極さら マスク」(税別680円)を8月6日に発売する。本州と四国にある「イオン」「イオンスタイル」約370店舗で取り扱う。 - 新型コロナウイルス接触確認アプリは本当に感染者を減らすことができるのか
COCOAのリリースから約1カ月半が経過した。その現状や課題を考察。 - 「急行電車の混雑」「エスカレーター歩行」はなぜ生まれるか リニアの必要性と“移動”の意味
急行電車の混雑、歩きスマホ、エスカレーター歩行の理由は、数分であっても移動時間を無駄だと考える人が多いから。移動時間を短縮の工夫が重ねられてきたが、テレワーク普及によって移動しない選択肢も出てきた。しかし、移動が必要な場面はなくならない。価値が高い仕事や行動にこそ、リニアが必要になる。
Copyright © The Okinawa Times All rights reserved.