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ペッパーフードサービスが希望退職者募集の結果を発表 当初の想定を下回る結果に:抜本的な構造改革を急ぐ
ペッパーフードサービスは事業立て直しのため希望退職者を募集していた。その結果が明らかになった。退職者数は当初の想定を下回る結果になった。
ペッパーフードサービスは8月12日、希望退職者募集の結果を発表した。7月3日付で閉店することを決めた114店舗(ペッパーランチ事業を除く)の従業員が95人、閉店する店舗以外の従業員が88人で、合計183人となった。
同社は7月3日、低迷しているいきなり!ステーキ事業部門の従業員を対象に、200人程度の希望退職者を募集すると発表している。募集期間は7月6〜31日で、退職日は8月31日を予定していた。また、退職者には特別退職金を支給するとともに、希望者への再就職支援を行うとしていた。
希望退職者数は想定を下回ったが、ペッパーフードサービスは「自然退職による従業員の減少数を踏まえると、当初想定していた水準に達している」とした。
いきなり!ステーキ店舗数の急拡大や競合の登場などによって、ペッパーフードサービスは業績が低迷している。そのため、ペッパーランチ事業を投資ファンドに売却するなど、自社事業の抜本的な構造改革を進めている。
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