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「倍返しより転職しろ」「メガバンクは修羅の世界」半沢直樹にはまる中国人の突っ込み:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/6 ページ)
TBSドラマ「半沢直樹」の続編が中国でもブームで、中国最大の書籍・ドラマレビューサイトでは、10点満点で9.4点をマーク。「勧善懲悪」の分かりやすさが幅広く人気を集める理由だが、結果として、日本の企業文化に対する衝撃や誤解も視聴者から湧きあがっている。ここでは、中国のSNSやブログで続出している突っ込みと考察を紹介したい。
続編の平均レビュースコアは9.4
「半沢直樹」は2013年に第一作が放送され、じわじわと視聴率を上げて終盤に社会現象化した。中国ではその前年に放映されたフジテレビの「リーガル・ハイ」(こちらも豆瓣の平均スコアは9.4だ)が人気になり、主演を演じた堺雅人の知名度が向上。堺雅人効果で「半沢直樹」に興味を持つ人も多かった。ちなみに「倍返し」は中国語で「加倍奉還」と訳される。
7年ぶりに放映される続編は、放映前から大きな話題になったが、中国でも19年から原作者の池井戸潤氏の書籍が「半沢直樹シリーズ」として順次発売され、話題作りに一役買っている。
中国で人気になるドラマや書籍は、日本特有の「カルチャー」を理解しなくても伝わる推理ものや学園ものが多く、その代表が東野圭吾氏の小説だ。
半沢直樹は企業ものにもかかわらず、「勧善懲悪」という分かりやすさが、幅広く人気を集める理由だが、その結果として、日本の企業文化に対する衝撃や誤解も視聴者から湧きあがり、SNSやブログで突っ込みと考察が続出している。
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