オンラインで行う会社説明会の上手な進め方:人・お金の余裕がなくてもOK(3/4 ページ)
新型コロナウイルス感染症の影響により、採用市場ではオンラインでの会社説明会が広がっています。中小企業がオンライン説明会を導入・運用する際のポイントを解説します。
(1)動画の時間は短めにする
Web説明会は、対面説明会より短時間で実施するようにしたいところです。
録画配信の場合、9分を超えると途中で視聴をやめる人が増えます。3分以内の動画が最もしっかり見られていたという研究さえあります。
そんな短い時間で説明をするなんて無理だと思う人もいるかもしれません。しかし、全体では60分のボリュームがあったとしても、それを要素に分解し、一まとまりの要素が9分を超えないようにすればよいのです。
時間が長くなると離脱する事実から、オンラインでは「集中力」が持続しにくいことが分かります。ライブ配信でも、コンテンツのまとまりは10分程度を上限にし、質疑応答や感想共有の時間を合間に入れるなどの工夫が求められます。
(2)慣れた場所から顔を見せて配信する
Web説明会を行うとなると、スタジオを借りて専門スタッフに依頼しないといけないのでしょうか。研究知見をもとにすれば、そうした努力はあまり実を結びません。
オフィスの机の前に座ってラフに話した場合と、テレビ制作のスタジオで話した場合を比べると、前者のほうが視聴者は「自分に話しかけてもらえている」と感じ、集中して視聴するといいます。
別の研究によれば、スライドのみの表示より、話し手の顔が入っているほうがしっかりと視聴してもらえるようです。Web説明会は、自宅や会社などの慣れ親しんだ場所から、話し手の顔が見える方法で実施するとよいでしょう。
会社の会議室で話をした後、撮影しながら執務スペースに移動するといったことも可能です。求職者にとっては、やがて働くことになるかもしれない企業内の様子を見られるため、貴重な機会となります。
関連記事
- 社内稟議・決裁をスムーズに行う工夫とは
テレワーク導入が拡大していますが、稟議や決裁の方式は以前のまま、ハンコを押すためにわざわざ出社することもあるようです。新しい働き方に即したスムーズな稟議・決裁の方法を考えます。 - 経理業務のテレワーク移行の勘どころ
経理業務においては各種証憑を取り扱うため、テレワークを導入しづらいという声も聞こえます。そこで、経理担当者が速やかにテレワークを導入するために求められる対応策を解説します。 - 「Web会議の導入」だけではダメ、テレワークがうまくいかない理由
新型コロナウイルスの「第2波」に備え、テレワークの制度・環境面の整備を加速させるべきだろう。テレワークを導入するというと、どうしてもWeb会議システムなどのインフラ整備といった議論に終始してしまいがちだが、取り組むべきポイントは他にもある。 - リモートワーク、社員をどう管理する? 4つの成功ポイント
在宅勤務が広がる中、社員のコンディションが分からない、仕事の進捗がみえにくい、パフォーマンスが下がりがち、といったマネジメント上の課題が浮き彫りに。代表的な取り組み事例から、リモートワークを成功させるポイントをみていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.