年代別に評価が異なるスマホ決済、総合トップはメルペイだが…… オリコン調査
「オリコン顧客満足度調査」によると、スマホ決済サービスの満足度調査でメルペイが総合1位。しかし年代別ではそれぞれ異なるスマホ決済サービスがトップにつき、男女別では女性が評価したのはモバイルWAONだった。
oricon ME(東京都港区)が実施した「オリコン顧客満足度調査」によると、スマホ決済サービスの満足度調査でメルペイが総合1位となった。
メルカリの売上金をそのまま支払いに使えることなど、メルカリユーザーからの評価が高かった。また、アプリの使いやすさについては、各決済サービスの中で最も高く評価された。「アプリ内の切り替えがスムーズで使い勝手がシンプル(40代・男性)」「支払いの画面がすっきりとしていて見やすく、好感が持てる(30代・男性)」「利用履歴やポイント履歴も見やすい(60代・男性)」などのコメントがあった。
総合2位に入った「楽天ペイ」は、「登録のしやすさ」でトップ。3位には「楽天Edy」が入った。4位の「d払い」は、「キャンペーン・ポイント」「サポート体制」「セキュリティ」のそれぞれが各サービス中トップだった。
年代別でトップが異なる
総合ではメルペイがトップだが、年代別で見ると評価はかなり異なる。
10・20代のトップは「LINE Pay」。「友達同士で送金できるのが便利(20代・女性)」など、友達とのつながりを重視した結果の高評価となった。
30代のトップは変わって「PayPay」。使える店舗が多く、どこでも使えるという利便性を評価する声が多かった。40代のトップは「d払い」、そして50代のトップは「楽天Edy」とそれぞれ年代によって異なる決済サービスを評価していることが浮かび上がった。
男女別のランキングでも、かなり異なる評価となった。男性のトップは「d払い」だが、女性のトップは「モバイルWAON」だった。「イオン系なので近所のマルエツでも、ミニストップでも、まいばすけっとでも使える(50代・女性)」など、買い物や生活に結びついたサービスが高評価を受けた。
メルペイは男性で2位、女性で6位にランクインしており、性別や年代を問わず一定の評価を得ていることが総合1位につながったようだ。
本調査は6月5日から11日にかけて、全国の1カ月に1回以上スマホ決済サービスを利用した全国の男女4402人に行われた。
関連記事
- QRコード決済、満足度トップはPayPay、利用頻度トップはau PAY
MMD研究所は7月29日、スマートフォン決済(QRコード決済)の満足度調査結果を発表した。それによると、総合満足度トップは「PayPay」、一方で利用頻度トップは「au PAY」だった。 - メルペイが分割払い開始 金利は15%
メルペイは7月7日、商品購入代金を後払いできる「メルペイスマート払い」を拡張し、毎月定額で料金を支払える「定額払い」を開始した。いわゆるリボルビング払いと同じ仕組みだ。 - 登録いまだ210万人、課題抱えるマイナポイント 諸外国の成功例に学べ
政府は18年以降、キャッシュレス社会実現に向けてさまざまな施策を行っている。「キャッシュレス・ポイント還元事業」ではキャッシュレス決済比率は上昇したが、未だ26%だ。次なる施策としてマイナポイント事業が始まるが、マイナポイントを受け取るために必要となるマイキーIDの発行数は約210万人。マイナポイント事業の上限である4000万人には遠く及ばず、期待していたほどのキャッシュレス促進の成果は得られない可能性が高い。 - 共通ポイントの携帯事業者カラー明確に dポイントとPontaの相互交換が終了
複数の店舗やサービスで利用できる、いわゆる共通ポイントサービスにおいて、国内携帯電話事業者ごとの色分けが明確になってきた。dポイントとPontaポイントは、9月30日をもって相互の交換を終了する。 - キャッシュレス決済のサポート格付け 唯一の三つ星はPayPay
Webでのサポート格付けで唯一の三つ星となったのはPayPayだった。「キャッシュレス業界は、2019年全業界平均と比べて、『見つけやすく使いやすい』の評価項目以外はすべて低い結果」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.