いきなり!ステーキ、独自開発「笑顔が見えるマスク」販売強化 コロナで追い風、月間1万3000枚売り上げ:1枚528円
「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスが、2020年下期の戦略の一つとして、「笑顔の見えるマスク」の卸売販売の強化を掲げている。
「笑顔の見えるマスク」の販売を拡大する――「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスが、そんな方針を打ち出した。8月末に発表した2020年下期の戦略の一つとして、マスクの卸売販売、ネットショップの強化を掲げる。
笑顔の見えるマスクは、いきなり!ステーキ全店に導入しているマスク。名前の通り、従業員の笑顔が見えることと、食の安全に配慮することを両立するため、開発したものだ。マスクの通販は2月に始め、リニューアルも実施。現在販売している「新型」は、従来よりも軽量化し、価格も半額以下に抑えたという。10枚入りで5280円(税込)。
広報担当者は「(直近だと)月間販売は1万3000枚。新型コロナの影響もあり、ネットで紹介したのと同時に売れ出した」という。
マスクの他、いきなり!ステーキで提供しているステーキ、ハンバーグ、ガーリックライスのネット販売も強化。自社ネットショップの他、Amazon.co.jp、楽天市場などでも販売する。
ペッパーフードサービスの広報担当者は「在宅化の追い風もあり、年初から売り上げが約2倍〜3倍に伸びている。今後も売り上げを伸ばしていきたい」と意気込む。
いきなり!ステーキは、ペッパーフードサービスの売上の約8割を占める主力事業だが、相次ぐ出店で自社ブランド同士が競合し、売り上げが伸び悩んだ。新型コロナウイルスの影響もあり、20年上期(1〜6月期)連結業績は、売上高が184億円(前年同期比47.4%減)、純損益が79億円の赤字(前年同期は5億円の黒字)に転落。114店舗を閉店する他、ペッパーランチ事業の売却も予定し、再建を目指す。
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