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コロナ対策? トヨタが非対面中古車ビジネス池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/5 ページ)

トヨタがオンラインの中古車販売サイトを立ち上げた。実績のある安い中古車を入り口に、徐々に高価格な中古車へ広げていくとトヨタはいうが、筆者は中古車だけのはずはないと思っている。新車だって対象にしない理由はないし、実質的に新車に近いは新古車などはすぐに対象に入ってくるはずだからだ。

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 トヨタは過去一年、このシステムの試験運用をやってきた。その結果、非対面システムで売れるのは安いクルマだということが分かった。


かなりの低価格からラインアップされる。登録台数は現時点では数百台とそれほど多くはない

 いわれてみれば、300万円の中古車を現物を見ないで買う客は少ない。30万円とか50万円のクルマなら、期待値そのものが低い。それでもそういうクルマを見ないで買うとなれば、街場の素性の分からない中古車屋から買うより、トヨタのディーラーから買うことにメリットを感じるだろう。実際トヨタでは12カ月点検相当の整備を行ってから納車するし、1年から最大3年までの保証オプションも付けられる。これは車両によって違うが、例えば筆者が試しにチェックしたアリオンは3年保証が2万5520円だった。

 トヨタから出たリリースには、取ってつけたように、コロナ時代の非対面販売もメリットに挙げているが、コロナ以前から試験運用をしていたことからみても、それはついでの話でしかない。

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