青山商事が就活スーツの「レンタル」開始 コロナ禍の就活で着用頻度減少:就活スーツも”シェアリング”の時代
青山商事は10月1日から、就職活動向けスーツのレンタルサービスの受付を全国の店舗で開始する。オンラインでの面接や会社説明会が増え、就活スーツの着用頻度が減る中、必要な時に利用できるサービスとして需要を見込む。
青山商事は9月24日、就職活動向けスーツのレンタルサービスを行うと発表した。10月1日から全国の「洋服の青山」と「ザ・スーツカンパニー」の店舗で受付を開始する。オンラインでの面接や会社説明会が増え、就活スーツの着用頻度が減る中、必要な時に利用できるサービスとして需要を見込む。
今回開始するサービスでは、男性用に「ジャケット+パンツ」で最大22サイズ、女性用に「ジャケット+スカート」で6サイズを用意。色柄は黒無地で、年間を通して着用できる仕様のスーツを取り扱う。
レンタル価格は最大5日間で3900円(税別)。予約は商品受け取りの90日〜10日前までの期間で可能となっている。また、使用後は店舗に返却するだけでクリーニングの必要はない。
同社が行った調査では、6割の就活生が「面接や会社説明会には就活スーツを着ていく」と回答したという。しかし、就職活動時の服装の軽装化や、コロナ禍でオンラインでの面接や会社説明会が増え、同社は「就活スーツの着用機会が少なくなることが考えられる」と見込む。近年の就活環境の変化や、「シェアリング志向」の高まりも踏まえ、レンタルサービスを開始したという。
同社は、2016年にモーニングコートのレンタルサービスを導入して以来、レンタルサービスに力を入れている。19年度のレンタルサービスの売上高は前年度比で約120%となった。現在ではタキシードやパーティスーツ、パーティドレスなどのフォーマルアイテムを中心に、全6アイテムを取りそろえる。
同社は「『所有』から『利用』への消費行動の変化にも対応していくため、今後もレンタルサービスを拡充していきたい」としている。
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