しまむら初の直営オンラインストア、10月オープン コロナ禍でECに注力、年間20億円の売り上げ目指す:上期は減収増益
「ファッションセンターしまむら」を運営するしまむらは10月1日、同社初の直営オンラインストアをオープンする。新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛の傾向が続く中、実店舗での滞在時間を減らし、「忙しくて店舗に行けない」などのニーズに応える。
「ファッションセンターしまむら」を運営するしまむらは10月1日、同社初の直営オンラインストアをオープンする。実店舗に並ぶ商品だけではなく、オンラインストア限定商品も取りそろえる。新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛の傾向が続く中、実店舗での滞在時間を減らした上で、「忙しくて店舗に行けない」「小さい子供がいるのでゆっくり買い物ができない」というニーズに応えるという。
注文品の受け取り方法は、自宅配送と店舗受け取りの2種類を用意。自宅への配送料は500円(税別、大きい商品の場合は1000円)で、注文後2〜7日で配送する。クレジットカード決済のみに対応する。店舗受け取りの場合は、利用者が商品を確認してからレジで支払うこともできる。
オンラインストアのオープンに合わせ、これまでEC事業の中核を担っていた取り寄せアプリ「しまコレ」は9月12日に終了した。
しまむらグループは2021年2月期、EC事業で約20億円の売り上げを見込んでいる。来期以降はしまむらブランドのみではなく、低年齢層向けの「アベイル」や子供用品ブランドの「バースデイ」など他事業の商品も取り扱い、年間約25億円に成長させる計画だ。
同日発表した21年2月期第2四半期(2月〜8月)通期の連結業績は、売上高が254億円(前年同期比3.8%減)、営業利益が159億円(同11.3%増)、純利益が105億円(同9.5%増)。新型コロナウイルスの影響が続く中、巣ごもり需要でリラクシングウェアやインテリア商品の売れ行きが好調。人件費や広告宣伝費などを抑制し、減収ながら増益だった。
関連記事
- イオン、ドライブスルーに商機 ネットで事前注文、買い物時間を短縮
イオンリテールは、ドライブスルーに対応した店舗を拡大する。ネットスーパーの注文商品を、クルマに乗ったまま店舗で受け取れる仕組みだ。 - 店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
コロナ禍でも業績好調の西松屋チェーン。店内は客が少ないのに、なぜ成長を続けられるのか。同社の“非常識経営”に迫る。 - コロナ時代をどう戦う? IKEA、ニトリ、無印、それぞれの戦略
IKEA、ニトリ、無印良品は巣ごもり需要で好調だった。家具・インテリア雑貨を扱ってはいるが、それぞれの戦略は大きく異なる。コロナ時代をどう戦おうとしているのか。 - オリエンタルランド「ダンサー配置転換」の衝撃――非正規社員を“犠牲者”にしないために、いま求められるものとは?
一部報道によると、オリエンタルランドがダンサーなどの配置転換を行う。不景気時には真っ先に「調整弁」となる非正規雇用だが、“犠牲者”にしないために必要なものとは? - withコロナ時代の都市鉄道に、何が求められるのか
新型コロナの感染拡大を受けて、鉄道会社が大ダメージを受けている。利用者数が激減したことで、売り上げが大きく落ち込んでいるわけだが、今後の都市鉄道はどうなっていくのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.