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コロナで変わる「家づくり」 ワークスペースだけじゃない、ヘーベルハウスが提案する“特別な空間”:アフターコロナ 仕事はこう変わる(4/4 ページ)
注文住宅「ヘーベルハウス」を展開する旭化成ホームズは、コロナ禍を踏まえ、商談や打ち合わせのオンライン化や“新しい生活”に応じた住宅提案を始めている。テレワークに対応するだけではない、そこに暮らす人の「気持ちの間」を重視した家づくりとは?
これからの家は「マルチプレイス」に
直近では、都心のマンションから郊外の一戸建て住宅に住み替える顧客も現れるようになったという。「一戸建てにするなら思い切り楽しみたい」というニーズが出てくるのは自然だろう。以前は通勤時間を考慮する必要もあったが、毎日通勤する必要がなくなれば、多少会社から遠くなっても広さなどを重視できる。
そうなると、家はさまざまな要素を備えた“マルチプレイス”に変わってくる。中村氏は今後の家づくりについて、「仕事を含めて、いかにバランスよく、気持ちよく暮らせるか。家の中に時間的・空間的な『間』をつくることはニーズとして顕在化してくると考えている。ただ、それに応えるには今までの提案だけでは足りない。ニーズが複雑化する中で、注文住宅ならではの設計力が重要になってくるだろう」と話す。
鉄道やオフィスビルなどに関わる業界でも、すでにニーズの変化を前提とした取り組みが進んでいる。目まぐるしく環境が変化する中では、これまでの“普通”を見直し、思い切った変化を加えていくことも必要となるだろう。
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