コラム
やっぱり、オフィスデザインは変更したほうがよさそうだ:企業の懸念(3/4 ページ)
新型コロナ感染拡大を受けて、オフィスをあり方を見直す企業が増えている。テレワークを導入したことで面積を狭くしたり、決まった席がないフリーアドレスを導入したり、サテライトオフィスを設けたり。そんな中で、課題もあって……。
持続可能なオフィス
一般的なオフィスの空調は、フィルターを通した空気を天井にあるダクトから送風機で送っている。しかし、このシステムだと、新鮮な空気がデスクに届く前に、ウイルスが漂う空気層を通過することになるため、感染リスクが高くなってしまう。
そこで注目されているのが、「置換換気」と呼ばれるシステムだ。室内の上層部に漂う汚れた空気を取り出し、フィルターを通した新鮮な空気を床に近い通気口から送り込むものだ。
オフィス内の空調を効率よく調整できる利点があるが、設置するのが複雑なのが難点のようだ。それでも、従来のオフィスで使用されている空調と比較すると、汚染物質が空気中に漂うリスクは低くなるという。
最後に、次世代のオフィスデザインに欠かせないのが、自然との調和だ。専門家によると、自然光や植物などを多用した空間は、心身によい影響を及ぼすため、生産性が向上するというのだ。
確かに、天然素材の壁や植物をはめ込んだグリーンウォールなどは、見た目だけではなくオフィス内の空気を浄化してくれそうだ。
さらに、オープンスペース型のオフィスでも、植物を多用した仕切りを取り入れることで、圧迫感を与えずにウイルスの感染回避が可能になる。そのため、天然素材の建材を活用することは、環境的に持続可能なオフィスとして、これからもっと注目が集まりそうだ。
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