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ダイドー、触れずに購入できる「足で操作する自販機」の実証実験を開始:接触機会の低減
ダイドーは、足で操作する自動販売機の実証実験を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大により、不特定多数の人が利用する自動販売機に触れる機会を減らし、自販機利用の安心感を高めるのが狙い。
ダイドードリンコは10月5日、足で操作できる自動販売機の実証実験を開始したと発表した。新型コロナウイルスの感染防止策として、不特定多数の人が利用する自動販売機に触れる機会を減らし、自販機利用の安心感を高めるのが狙い。
今回開発した「足操作自動販売機」は、自販機上部の商品サンプル部分に表示されている番号に合わせて、足元のボタンを選択することで商品を購入する仕組み。また、商品の取り出し口も右下にあるペダルを踏むことで操作ができる。
現在、ダイドーの東京本部で社員や来客者を対象に実証実験を行っている。実験の結果を踏まえて設置時期やエリアなどを決定し、将来的に100台の設置を目指すという。
同社は、国内飲料事業の売り上げの8割以上を自販機が占めている。これまでも同社は、公衆衛生に対する意識の高まりを受け、抗ウイルス対応の自販機の設置や、自販機でのマスク販売などを行ってきた。今回の取り組みもその一環で、接触機会を減らし安心して購入できる方法の一つとして展開を進めたい考えだ。
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