2015年7月27日以前の記事
検索
連載

6億人が旅行の中国「国慶節連休」、それでも売れる「巣籠もり家電」浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/5 ページ)

中国で「国慶節」の8連休が10月1日に始まった。昨年の同連休では、旅行者数がのべ7億8200人、国内観光収入が6497億1000万元(約10兆円)だったが、コロナ後初となる今回の大型連休で、旅行と消費の動向が注目される。また家電セールも好調だ。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

8連休に6億人が国内旅行の予測

 国慶節に先立つ9月26日、5カ月遅れで北京モーターショーが開幕した。世界の主要モーターショーは軒並み延期・中止されており、2020年に入って世界で最初の大規模モーターショーを開催することで、中国はコロナ禍の収束と経済復興を内外にアピールした。

 武漢の封鎖が4月8日に解除され半年。今年の国慶節は例年とは全く違う意味合いを持つことになった。昨年の国慶節期間は中国から約700万人が海外旅行に出掛け、一番人気の渡航先は日本だった。だが、今年は新型コロナの世界的な流行と移動制限で、日本が「Go Toトラベル」による国内旅行を推奨しているように、中国も中国人の国内旅行で経済を回すべく、自治体や企業がさまざまな施策を展開している。オンライン旅行会社大手のシートリップ(携程)は、今年の国慶節にのべ6億人が国内旅行をすると予測している。

 2019年の国慶節期間(7日間)の旅行者はのべ7億8200人、国内観光収入は6497億1000万元(約10兆円)だったため、6億人が国内を旅行するとしても人出の回復は7〜8割程度だ。ニューノーマルに入り、有名観光地はオンラインでの入場予約・決済が主流となり、人出の減少は避けられない。その分、どれだけお金を落としてもらうかの勝負となる。


オンライン旅行会社大手のシートリップ(携程)のWeibo(微博)では、毎日おすすめの旅行先を紹介している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る