「パスワードを使いまわしている」85%、被害経験は?:利用実態
トレンドマイクロはWebサービスの利用者を対象に、「パスワードの利用実態調査」を実施した。パスワードを使いまわしている人は……。
複数のWebサービスを利用する際、パスワードを使いまわしている人はどのくらいいるのだろうか。Webサービスを利用している人に聞いたところ、85.7%は「パスワードを使いまわしている」と答えていることが、トレンドマイクロ(東京都渋谷区)の調査で分かった。前回調査(2017年)では85.2%が使いまわしていたことから、「パスワード管理への意識には前回からほとんど変化がなく、いまだに多くの人がリスクの高い利用状況であることがうかがえた」(トレンドマイクロ)
パスワードを使いまわしている人に、その理由を聞いたところ「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」(71.4%)と答えた人が最も多く、次いで「異なるパスワードを考えるのが面倒」(49.4%)。異なるパスワードを設定するこにハードルの高さがうかがえたが、その一方で「使いまわしてもリスクはないと思っている」と答えたのは11.6%と少ないことから、「使いまわすことについてのリスクを感じているものの、設定に関わる課題が利用者を悩ませているようだ」(同社)
過去に、不正アクセスや情報流出の被害経験がある人はどのくらいいるのだろうか。Webサービスの利用者に尋ねると、19.4%は「経験がある」と回答。どんな被害にあったのかというと「個人情報の流出」(46.0%)が最も多く、次いで「SNSアカウントの不正操作」(37.0%)、「ECサイトの不正利用」(15.0%)、「ネットバンキングの不正送金」(4.0%)と続いた。
インターネットを使った調査で、全国の男女515人が回答した。調査期間は8月17日から18日まで。
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