りんごジュース専用自販機、東京の2駅に設置 1本300円の高額商品も:「acure」の青森りんごシリーズ
JR東日本ウォータービジネスは、オリジナルブランドのりんごジュース専用の自販機を東京駅と上野駅に期間限定で設置した。希少なりんご「世界一」を使用した新商品も発売。首都圏の利用客に青森の魅力を発信する。
駅構内の自動販売機「acure(アキュア)」を展開するJR東日本ウォータービジネスは10月6日、オリジナルブランドのりんごジュース専用の自販機を東京駅と上野駅に期間限定で設置した。販売するのは、同社が開発に注力する青森県のりんごを使った商品。新型コロナウイルスの影響が長引き、遠方への外出が難しい中で、首都圏の利用客に青森の魅力を発信するために企画した。
今回首都圏の駅に設置した「りんご自販機」は、2017年3月に青森駅と新青森駅に初めて設置。20年5月には弘前駅にも設置し、観光客や地元の鉄道利用客から好評だという。首都圏での設置は初めてとなる。東京駅では丸の内地下1階中央コンコース丸ビル入口付近(改札外)、上野駅では3階コンコース公園口改札前付近(改札内)が設置場所となっている。
りんご自販機で販売する「青森りんごシリーズ」の商品は、acureオリジナルブランドの看板商品。りんごのみを原材料とし、ストレート果汁を100%使用している。無酸素状態にした機械の中で、空気に触れない状態でりんごをすりおろす「密閉搾り」という製法を採用することで、それぞれの品種の香りや味わいをそのまま感じられるジュースに仕上げている。
りんご自販機の設置と同時に、新商品「青森りんご 世界一」も発売した。青森県のりんご試験場で誕生した当初、サイズが世界一大きいといわれた品種「世界一」のみを使用している。通常のりんごは300グラム程度だが、世界一は小さいもので350グラムほど、大きいものは500〜600グラムほどになる。特に大玉のものは1キロ近くになることもあるという。管理が難しく、青森県内でも限られた数しか生産していない希少な品種で、飲料化されることはめったにない。贈り物に使われることも多いという。
価格は通常商品より高い300円(280ミリリットル入り)。りんご自販機のほか、一部のacure自販機(約100カ所)やオンラインショップなどでも販売する。
今回設置したりんご自販機では、世界一のほか、「青森りんご ふじ」「青森りんご トキ」「青森りんご ジョナゴールド」(いずれも170円)の4種類を販売する(時期によって変更あり)。
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