内定式も「オンライン」で 学生のホンネは?:「直接面談」が内定承諾にプラスの意見も
10月に内定式に参加した学生のうち、56.6%が「オンライン実施」の内定式に参加したことが学情の調べで分かった。「画面越しに内定者と顔合わせができて、入社が楽しみになった」との声があった一方「一度も会社に行っていないので不安」との声も。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、新卒採用の環境も大きく様変わりした。10月に内定式に参加した学生のうち、56.6%が「オンライン実施」の内定式に参加したことが就活情報サービスの学情(東京都中央区)の調べで分かった。参加者からは「一度も会社に行っていないので不安」との声も上がった。
調査によると、10月に企業の内定式に参加した学生は65.8%となった。次いで「今後実施される予定」(19.6%)、「内定式の実施がなかった(今後もない予定)」(13.1%)となっていて、10月1日に内定式を実施しなかった企業も一定数あったことが分かる。コロナ禍で選考スケジュールが後倒しになった企業などが内定式の実施時期を遅らせたり、開催を取りやめたと考えられる。
内定式に参加した学生のうち「オンライン実施の内定式に参加」と回答した人が最も多く56.6%。次いで「内定先企業などに訪問して参加」(34.4%)、「オンラインと対面を併用したものに参加」(9.0%)となった。
オンラインで参加した学生からは「バーチャルで社内の見学ができてよかった」「画面越しに内定者と顔合わせができて、入社が楽しみになった」など、前向きな声があった一方、「一度も会社に行っていないので不安」「内定者は全員Zoomのカメラ・マイクをオフにしており、内定者の顔が見られなかったことが残念」など、オンラインならではの不安の声も上がった。学情は「双方向のコミュニケーションや『職場を体感できるコンテンツ』の有無が、オンライン実施の満足度に影響している」と分析する。
「内定先の社員や内定者と直接話す機会があると『内定承諾』にプラスになるか」との問いには、88.0%が「はい」と回答。直接会って話をすることが「内定承諾」の意思決定にプラスに働いていることが分かる。
調査は、2021年3月卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に、10月1日〜5日までの間インターネットで実施。400人が回答した
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