フィンランド発フードデリバリー事業「ウォルト」 東京でサービス開始:2年で国内100都市進出目指す
フードデリバリー事業「Wolt」を展開するウォルト ジャパンは、10月22日に東京都内でサービス提供を開始すると発表。対応店舗はサービス開始時で約150店。対応エリアは渋谷区、港区、新宿区、目黒区、世田谷区、品川区の一部からスタートし、順次拡大する予定だという。
フードデリバリー事業「Wolt(ウォルト)」を展開するウォルト ジャパン(東京都渋谷区)は、東京都内でのサービス提供を10月22日に開始すると発表した。
2014年にフィンランドのヘルシンキでサービスを開始したウォルトは、現在23か国100都市以上で展開。日本では20年3月に広島でサービスを開始し、札幌、仙台とエリアを広げてきた。
東京での対応店舗はサービス開始時で約150店。対応エリアは渋谷区、港区、新宿区、目黒区、世田谷区、品川区の一部からスタートし、順次拡大する予定だという。
配達料は距離によって異なり、店舗から1.5キロ以内の配達は99円(税込、以下同)、2.5キロ以内199円、4キロ以内299円としている。
適性テストに合格した人だけが商品を運ぶ配達パートナーになる。独自の配達システムを採用し、配達パートナーが効率的により多くの配達を行うことを実現。平均30分程度での配達を行うという。また、利用客や加盟レストラン、配達パートナーに対して、1分以内に返答を行うチャットサポートを提供する。
今後同社は、日本市場へ約100億円の初期投資を実施。マーケティングや採用活動に力を入れる。また、半年間で新たに100人を採用し、現在約80人の従業員を倍近くに増やす。さらに今後2年で国内100都市でサービス展開を目指すという。
ウォルト最高経営責任者のミキ クーシ氏は「日本は大きな機会のあるマーケットだ」と参入の経緯を話す。日本は米国、中国に次ぐ第3のフードデリバリー市場だが、オンライン注文の割合はわずか6%で主要国の中では低い割合だ。「これまで利用してこなかった顧客やレストランが参加することで、市場は伸びると確信している」(ミキ クーシ氏)
新型コロナウイルス感染拡大以降、国内では、ウーバーイーツや出前館などが顧客獲得に向けしのぎを削っている。ウォルトの東京進出でフードデリバリー市場の構図は変わるのだろうか。
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