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出前館、コロナ禍で増収も41億円の最終赤字 激化するフードデリバリーの覇権争い:新規参入が続々(3/3 ページ)
出前館の2020年8月期の連結決算、先行投資が膨らみ純利益は41億1200万円の赤字となった。また新たな中期経営計画を発表。22年中に加盟店舗数を10万店舗まで拡大を目指し、最終年度の23年8月期には連結売上高970億円、営業利益120億円の黒字を目指す。
外食業界も「テークアウト」を強化
「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは8月27日、テークアウト専門店の「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」(東京都新宿区)を開業。また、セブン&アイ・フードシステムズもデリバリー、テークアウトに特化した小型店舗「デニーズ 新宿御苑店」(東京都新宿区)を10月12日に開店している。いずれも、客席がない分少人数の従業員で対応でき、賃料などを低く抑えることが可能としている。
さらにデニーズでは、東京都品川区の既存店舗を改装し、宅配のみに特化した専用キッチンを5月11日に開設。近隣店舗の宅配サービスを集約することで、これまで接客と宅配に対応してきた従業員の負担を軽減。さらに、宅配の調理に集中することで、料理を届ける時間の短縮も見込む。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で急激に普及したフードデリバリーサービス。各社が今後どのような展開を見せるのか注目していきたい。
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