コロナ禍で売上は1.5倍! 耳をふさがない「骨伝導ヘッドフォン」は何がスゴいのか:路上でも使える(5/6 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、宿泊業や外食産業は大きくダメージを受けているが、そんな中でも前年比で売り上げを伸ばしているアイテムもある。「骨伝導ヘッドフォン」だ。なぜ、この商品が売れているのかというと……。
先進的な骨伝導技術を使った「AEROPEX」
アフターショックスでは、チェン氏により創業の3年前にあたる07年から骨伝導技術の研究が開始された。取得している特許の数からも同社の技術力が業界随一であることは確かだろう。その実力を知るため、先進的な骨伝導技術を使った「AEROPEX」(1万8180円、税別、以下同)と最新製品の「OPENMOVE」(9090円)を筆者が試してみた。
優れた中音と深みのある低音に少ない振動を両立させた第8世代の最先端骨伝導技術、前モデルから30%小型化、重量26グラム、最大駆動時間8時間、IP67の防水機能付きと申し分ないほどのスペックを持つ「AEROPEX」。
実際に野外で音を聞いてみると、音質を一番に追求した製品でないことを踏まえて、音はかなりクリアーに聞こえる。音楽でも音声コンテンツでも問題ない。音量を上げても人の足音やクルマの走行音に気付かないことはなく、安全面に配慮された運動時のヘッドフォンとしては最適なのではと感じた。
インイヤーのヘッドフォンから初めて骨伝導ヘッドフォンに切り替えると、新感覚とも言えるほど、その違いを明確に体感できた。
オンラインミーティングでも問題なく使用でき、インイヤーイヤフォン特有の耳への圧迫感がないのは心地よかった。操作性も良く、Bluetoothのイヤフォンを利用したことがある人なら操作に戸惑うこともなさそうだ。
混雑した電車内や図書館のような静かな場所では音漏れが気になるかもしれないが、ある程度空いている乗り物内や野外では、音漏れはまったく気にならなかった。
一方で、どうしても自動車の走行音や人々の声などが音をさえぎるので、音楽や音声に没頭するのは難しい。母国語のコンテンツならまだしも、音量をマックスまで上げても英語など母国語以外を聞き取るのはかなり難しい。移動中に語学学習に取り組む筆者のような用途では、残念ながらおすすめできない。また、音量を最高レベルに上げると骨に伝わる振動が気になるシーンもあった。
ただ、同社の骨伝導ヘッドフォンには「スタンダード」「ボーカルブースト」「イヤープラグ」の3つのモードが搭載されており、製品一式の中に耳栓が含まれているため、騒がしい乗り物内では耳栓をした上で「イヤープラグ」モードに変更すれば、グッと聞きやすくなる。
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