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ドンキ運営のPPIH、日本産品輸出を増やすための会員制組織を設立 「海外売上高1兆円」を目指す:生産者らを組織
PPIHは農畜水産物の輸出拡大を促進するための会員制組織「Pan Pacific International Club(PPIC、通称ピック)」を立ち上げる。海外の店舗で扱う商品を増やす狙いがある。
ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は10月23日、農畜水産物の輸出拡大を促進するための会員制組織「Pan Pacific International Club(PPIC、通称ピック)」を立ち上げると発表した。
この組織は、PPIHグループが海外で展開している店舗との取引を希望する生産者や関連団体で構成される。入会費用は無料。日本の生産者にとっては安定した出荷先の確保につながるだけでなく、出荷価格が安定するといったメリットが期待できるという。PPIHは、海外で人気のある日本の農畜水産物を安定的に仕入れられるようになる。ただ、入会したからといって必ずしもPPIHグループとの取引が可能になるわけではないという。
まず、生鮮食品の取り扱いを開始し、今後は加工食品や非食品などへ拡大させる予定だとしている。ピックの設立により、「2030年に海外売上高1兆円」という目標達成を目指す。
PPIHは米国やアジアで51店舗を展開している。中でも、シンガポールやタイで13店舗展開している「DON DON DONKI」では、日本製のサツマイモ、マグロ、和牛などが人気だという。
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