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従業員に“報いる”経営で31期連続増収増益 埼玉の「ヤオコー」がコロナ禍でも成長する理由:独自の経営哲学(1/5 ページ)
郊外の食品スーパーはコロナ禍でも順調。その中でも埼玉が地盤のヤオコーは31期連続増収増益で、コロナ禍でも絶好調。強さの秘密は従業員に“報いる”経営スタイルにあった。
ウィズコロナの時代でも成長を続ける業種の代表例が食品スーパーです。イオンやイトーヨーカ堂などの総合量販店がなかなか業績を伸ばせない中で、食品スーパーの伸びが目立っています。中でも埼玉を地盤とする地方スーパーの雄、ヤオコーの強さが際立っています。
31期連続増収増益かつ26期連続最高益をたたき出している会社です。コロナ下でも増収増益を確保する企業の1社として注目を集めています。そのヤオコーは、2021年1月1〜3日まで休業すると発表しました。従業員にも家族とゆっくり過ごしてほしいからだそうです。
同社の強さの秘訣はどこにあるのか。それはコロナ下で自宅での食事が増えたことによる食品需要の高まりという追い風以上に、同社の「人」を大事にする経営法にポイントがあるようです。
コロナによってデジタルトランスフォーメーション(DX) への取り組みが声高に叫ばれる中で、アナログの象徴ともいえる従業員重視の経営こそがこれからの企業の成長条件となります。
流通小売・サービス業のコンサルティングを約30年続けてきているムガマエ株式会社代表の経営コンサルタント、岩崎剛幸がマーケティングの視点から分析していきます。
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