売上5.8倍に! ロイホ発の冷凍食品が好調なワケ:水曜インタビュー劇場(自宅公演)(2/5 ページ)
ロイヤルホールディングスが展開する「ロイヤルデリ」の売り上げが好調だ。商品は「冷凍食品」のみ。デリバリー需要が伸びている中で、なぜ冷凍商品が売れているのか。同社の担当者に話を聞いたところ……。
同じ「ドリア」でも違う
土肥: ロイヤルHDが展開する「ロイヤルデリ」の事業が伸びていますね。リリースを見ると、「フローズンミール」と書かれていますが、日本語で言えば「冷凍食品」。ロイヤルホストで扱っているメニューだけでなく、オジリナル商品もたくさん販売したところ、売り上げが伸びているそうで。
冷凍食品の市場って、どうなっているのか。ちょっと気になったので、日本冷凍食品協会のデータを確認したところ、びっくりしました。国民一人当たりの消費量を見ると、1968年は年間0.8キログラムに対して、2019年は23.4キログラム。50年ほど前の日本人と比べて、いまの人たちは30倍ほど食べているわけですが、ロイヤルデリの商品は他のモノとどのような違いがあるのでしょうか?
庵原: 例えば、「ドリア」。ロイヤルホストでもロイヤルデリでも扱っているので、多くの人から「同じ商品ですか?」と聞かれるのですが、どのような違いがあるのか。当社には東京と福岡にセントラルキッチンを構えていまして、そこで商品をつくっているんですよね。
店舗に提供するドリアの場合、ソースをつくって、それを店舗に配送する。そして、店のキッチンでソースを加えるといった流れなのですが、ロイヤルデリは違う。電子レンジまたは湯煎によって温めて仕上げる形になるので、出荷する段階で9割ほど完成させていなければいけないんですよね。
土肥: 共通しているのは、どちらもセントラルキッチンでつくっていること。しかし、ラストワンマイルのところで違いがあるということですね。ところで、この事業は2019年12月にスタートしたわけですが、立ち上げにあたってどのような苦労がありましたか?
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