ニュース
楽天モバイル「ZERO宣言」 契約やMNPなど各種手数料を無料に
楽天モバイルは11月4日、契約事務手数料やMNP転出手数料など各種手数料を無料にすると発表した。「ZERO宣言」とうたい、「携帯キャリアの常識をくつがえす取り組み」だとしている。
楽天モバイルは11月4日、契約事務手数料やMNP転出手数料など各種手数料を無料にすると発表した。「ZERO宣言」とうたい、「携帯キャリアの常識をくつがえす取り組み」だとしている。
4つ目のキャリアとして携帯電話事業に参入し、5Gへの対応も果たした楽天モバイル。SIM交換手数料や契約解除料などを無料としてきたが、さらに無料化を進めた。現在、通常月額2980円(税別)の利用料を1年間無料で提供しており、自社回線網についてはデータ容量も無制限、自社アプリからの発信で国内通話料も無料としている。
4月8日のサービス開始から、3カ月後の6月30日には利用者が100万を突破したことを発表している。
一方で、新興のため、基地局の整備は途上であり、利用者からは回線品質への不満もある。また、エリアカバーのためにKDDIから回線を借り受ける契約を結んでいたが、10月末から順次終了していく予定だ。東京、大阪、奈良の大半で、自社回線網だけでの提供となる。自社のエリアカバー率が70%を上回った時点で終了する契約だということだが、利用者からは不安の声も挙がっている。
関連記事
- 楽天の5G、月額2980円で“使い放題” 低価格・分かりやすいプランで差別化
楽天モバイルが、5G通信のプラン「Rakuten UN-LIMIT V」を発表。月額2980円(税別)で、データ通信・通話が使い放題。 - 幻想の5G 技術面から見る課題と可能性
夢のように語られる5G。課題としていわれるのは、エリア展開の遅さと料金面についてが多い。しかし、5Gを技術面から見た場合はどうか。「4Gと何が違うのか。本当の意味で違うのは、ミリ波帯域が併用になってきたとき。現状、3Gから4Gになったときのような感動は、あまり得られないだろう」と、無線通信技術の専門家、ピコセラの古川浩社長は話す。 - NTTから分離したドコモ、28年で元サヤに 真の狙いは?
NTTは同社が支配株主となっている携帯子会社のNTTドコモを、TOB(公開買付) によって完全子会社化する。1985年の旧電電公社民営化と、92年のNTTドコモ分離を経て、およそ28年で元のサヤに収まるかたちとなった。その背景にはどのような要因が考えられるのだろうか。 - 「つながりづらい!」にはどう対処? 楽天モバイル、「月額2980円、容量無制限」以外にも“大盤振る舞い”
楽天モバイルが通信プランの全貌を発表した。あわせて、サービス開始日も4月8日と告知。“大盤振る舞い”のキャンペーンが目立つが、「送料無料化問題」が波紋を広げる中、モバイル事業の失敗は許されない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.