コラム
コロナ禍に人気を集めた「ぼっちてんと」、開発秘話に迫る:あの会社のこの商品(1/5 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、テレワークを導入する企業が増えた。いきなり自宅で仕事をする人が増えたわけだが、そこで注目されているのが「ぼっちてんと」だ。商品の特徴は……。
新型コロナウイルスの感染予防で一気に注目を集めたテレワーク。ただ、自宅で仕事をするとなると、このような声が聞かれた。「作業スペースを確保しなければいけない」「自分の部屋を持っていない」「仕事に集中できる環境をつくれない」など。
そんな状況の中で、注目されているアイテムがある。ビーズのゲーミング家具ブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」で販売されている「ぼっちてんと」だ。
「ぼっちてんと」は2014年5月に発売された一人用テント(参考価格:1万500円)。サイズは幅1.3×奥行1.3×高さ1.5(単位:メートル)で、ケースから出すだけで立ち上がる。遮光性の高い生地を採用しているため、周囲との接触を容易に遮断。中に机を置くことができるので、ゲームのほか、各種作業や勉強に集中しやすい環境を簡単に構築することが可能だ。
発売当初はゲーマーのほかデザイナーのようなクリエイティブ職から支持されたが、新型コロナの感染拡大をきっかけに、テレワーク需要が急拡大。現在、生産が追いつかない状況が続いている。これまでに約1万5000個を販売しているが、20年4月の売り上げは前年同月比の3倍を記録。例年、売り上げが若干落ちる夏場も、今年は好調に推移し、8月は前年同月比で約3.5倍に達している。
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