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青山商事が400人の希望退職者を募集 「人員の適正化」と「年齢構成の調整」を目指す:赤字に苦しむ
青山商事が400人程度の希望退職者を募集する。コロナ禍の影響で業績が悪化していたため、さらなる構造改革が必要と判断した。
紳士服大手の青山商事は11月10日、400人程度の希望退職者を募集すると発表した。新型コロナウイルスの影響によりスーツの需要が減少。業績が悪化していた。
募集対象者は、2021年3月31日時点で「40歳以上63歳未満」かつ「勤続5年以上の正社員及び無期契約社員」。募集期間は20年12月14日〜21年2月19日で、退職日は5月31日を予定している。割増退職金を支給するとともに、再就職支援を行うという。
青山商事は「ビジネスウェア事業再構築プロジェクト」を掲げており、リブランディングや不採算店舗の閉店などを実施している。しかし、さらなる構造改革が必要と判断。人員を適正化し、年齢構成を調整するために希望退職の募集を行うことにした。
同社は、21年3月期の連結最終赤字が292億円になる見込みだとしている。
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