三菱重工グループ、ゆりかもめ向け新型7500系車両 全48両の納入完了:臨海部を彩る新しい風
三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングは11月12日、ゆりかもめ(東京都江東区)が運行する「新交通ゆりかもめ」向けの新型車両、7500系48両(8編成)の納入を完了したと発表。ゆりかもめの車両は全て三菱重工エンジニアリング製となる。
三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG、横浜市)は11月12日、ゆりかもめ(東京都江東区)が運行する「新交通ゆりかもめ」向けの新型車両、7500系48両(8編成)の納入を完了したと発表した。
MHIENGは2010年に、ゆりかもめの開業当時から運行する7000系車両の後継となる7300系車両108両(18編成)を受注し、16年6月に納入を完了。その後、追加受注した7500系は、18年11月に第1編成の営業運転を開始して以降、現在までに全8編成が運行されている。今回の納入でゆりかもめの車両は全てMHIENG製となる。
新型の7500系車両は「臨海部を彩る新しい風」をコンセプトに、車内の利便性と快適性を向上させた。シートは、足の投げ出しを防止するため、背もたれが高く全身を包みこむ形状のものを採用。また、ドア付近の握り棒の形状を変更し、足が不自由な利用客が少しでも立ち上がりやすいように配慮したほか、吊り手も増設している。
また、有人運転と無人運転の識別のため、車両の前面に青色LEDによる発光式自動運転灯を装備。無人運転時には、先頭部は青色に発光、後部は赤色に発光し後部標識灯となるという。
95年11月に開業したゆりかもめは、新橋駅から豊洲駅までの都心部と東京臨海副都心の16駅、14.7キロを結ぶ。19年度の1日平均利用者数は約13万人となっている。
関連記事
- 日清食品が新たな宇宙食を開発 「U.F.O.」や「チキンラーメン」を野口聡一氏の携行品として提供
日清食品ホールディングスは開発した宇宙食4品が宇宙日本食に認証されたと発表した。4品を含む宇宙日本食7品が、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在予定の宇宙飛行士、野口聡一氏の携行品として提供される。いずれもISS内で給湯可能な70度程度のお湯で作ることができる。無重量空間で飛び散らないよう一口大の塊状麺を採用した。スープやソースも粘度を高めた。 - 「空飛ぶクルマ」内部が公開 実際に座って分かったSkyDrive社の狙い
空を自由に移動してみたい――。誰もが一度は考えたことがあるだろう。その夢が近い将来実現するかもしれない。有人飛行に成功した空飛ぶクルマを開発したSkyDriveが、展示用モデルの一般公開を開始した。 - キャンピングカーでGoToホテル!? コロナ禍、宿泊業界のユニークすぎる集客の仕掛けに迫る
外国人観光客の増加などでホテルの建設ラッシュが続いた。しかし、新型コロナウイルスの影響でその計画は大きく変わり、宿泊業界は苦境に立たされている。「Go Toトラベル」により国内の観光需要は持ち直しつつあるが、各施設も「宿泊にとらわれない」新たな需要喚起を図ろうと、さまざまな施策を打ち出している。 - 変なホテル、「アイドルマスター」とコラボ 浅草エリアの観光需要を喚起
H.I.S.ホテルホールディングスが展開する「変なホテル東京 浅草田原町」と「アイドルマスター」が期間限定でコラボする。変なホテルが1棟全てを使ってキャラクター展開するのは初めての試み。遠方からの旅行客や、浅草エリアへの小旅行を予定する関東在住者の観光拠点としての需要を見込む。 - 「水素で走る鉄道車両」 JR東、日立、トヨタが共同で試験開発
JR東日本と日立、トヨタは、水素を燃料とする燃料電池と、蓄電池を組み合わせた試験車両を共同で開発すると発表した。2022年3月頃から、鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手〜武蔵中原)で試験走行を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.