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コンビニの「雑誌棚」と「書籍棚」がコロナ禍で変化 大手3社の戦略は雑誌は“冬の時代”(1/2 ページ)

コンビニにある雑誌・書籍棚。大手3社でその戦略は異なる。雑誌が売れなくなっている時代の位置付けとは。

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 コンビニの雑誌・書籍棚にちょっとした変化が起きている。

 ファミリーマートは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で商品の売れ筋が変化したことから、店舗レイアウトの見直しを進めている。広報担当者は「日常使いの商品に対するニーズが高まっていることから、調味料や加工食品などの売場を拡大する。一部の日用品の売場を雑誌売場に移動した」と説明する。結果的に雑誌売場は縮小することになる。


雑貨や付録の存在感があるセブンの雑誌棚

 ローソンでは、2014年から書籍専用棚を設置する店舗を増やしている。現在は約4800店舗に展開しているが、コロナ禍の影響により、新書、文庫本、関連の雑貨品といった「文庫・書籍カテゴリー」が好調だ。20年5〜9月末の売上高は前年同期比で約2割増だという。一方、同社は書店と併設した店舗を埼玉県、神奈川県、広島県において計23店展開している。書店併設の店舗では、「文庫・書籍カテゴリー」の20年5〜9月末における売上高が同4割増と好調だ。


ローソンは書籍専用棚を設置する店舗を増やしている(出所:リリース)

 なぜ、ローソンでは書籍を強化してきたのか。広報担当者はその理由を「街の書店が年々少なくなる中で、身近なコンビニで販売することでお客さまの利便性を向上させるため」と説明する。ちなみに、書籍専用棚を設置する店舗では雑誌棚を縮小している。

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