自動車保険満足度、トップは楽天損保とソニー損保 コロナの影響は?
顧客満足度調査会社のJ.D.パワー ジャパン(東京都港区)は11月19日、自動車保険についての顧客満足度調査結果を発表した。代理店系保険会社のトップは楽天損保、ダイレクト系保険会社のトップはソニー損保だった。
顧客満足度調査会社のJ.D.パワー ジャパン(東京都港区)は11月19日、自動車保険についての顧客満足度調査結果を発表した。代理店系保険会社のトップは楽天損保、ダイレクト系保険会社のトップはソニー損保だった。
この調査は、「契約内容/契約手続き」(32%)、「価格」(18%)、「顧客対応」(17%)、「事故対応/保険金支払」(17%)、「保険証券」(16%)の5つのファクターに顧客満足度を分解し、契約者に満足度を聞いたもの (カッコ内は総合評価への影響度)。
専門代理店や車の販売店などの保険代理店をベースに事業を展開する代理店系部門では、楽天損保が「契約内容/契約手続き」「価格」「保険証券」「顧客対応」の4ファクターで最高評価を取り、トップだった。2位には「事故対応/保険金支払」ファクターで最高評価のAIG損保が入った。
代理店を介さずに、インターネットや電話で契約者と直接契約するダイレクト系部門では、「保険証券」「顧客対応」「事故対応/保険金支払」の3ファクターで最高評価を得たソニー損保がトップとなった。2位には「契約内容/契約手続き」ファクターで最高評価となったセゾン自動車火災が入った。
新型コロナウイルスの影響はどうだったか。感染拡大前の2020年2月までのデータと、3月以降のデータを比較したところ、前後で満足度はほぼ横ばいだった。また、1年前の調査と比べても、同レベルだった。
代理店系保険会社での、保険内容提案やアドバイスを希望する方法については、「対面」の希望が減少し、「電話」や「郵便物」を希望する顧客が増えた。また補償内容や特約提案については「役に立った」という回答が、感染拡大前に比べて6ポイント増加の25%となっており、「各社において非接触にシフトする顧客ニーズに合わせた提案が進んでいることがうかがわれる」(J.D.パワー)
一方、ダイレクト系保険会社では、感染拡大前後で明瞭な差はなかった。
本調査は8月上旬から下旬にかけて、自動車任意保険の契約者7573人に対し、インターネットで行われた。
関連記事
- Yahoo!カーナビに安全運転分析機能〜ソニー損保とも連動
「Yahoo!カーナビ」に、ドライバーの走行距離や安全運転の度合いを計測し可視化する「ドライブ記録」機能が登場。 - 「誰でも保険会社」になれる 証券に続き保険もプラットフォームへ
証券は大手の証券会社が売り、保険は保険会社が売るーー。そんな形が崩れ始めるかもしれない。FintechベンチャーのFinatextホールディングスが次に「プラットフォーム化」を進めるのは保険だ。あいおいニッセイ同和損害保険との業務提携を行い、保険にも異業種が低コストで参入できる仕組みを作り上げる。 - グーグルも注目 歩けば歩くだけ安くなる医療保険「歩くとおトク保険」
ヘルスケアデータを使った保険ビジネスが動き始めている。8月末には、グーグルの親会社であるアルファベットが保険事業に参入した。グーグルが集めたヘルスケアデータを基に保険商品を作成すれば、さまざまな可能性が考えられる。国内でも、保険スタートアップjustInCaseが始めたのが、前月の歩数に応じて保険料が割り引かれる医療保険だ。 - 住信SBI銀行、スマホ保険が付いたクレジットカード 年会費3300円
住信SBIネット銀行は、スマートフォンが破損した際の保険機能を、クレジットカード「ミライノ カード GOLD(JCB)」(年会費3300円税込)に自動付帯する。カードを持っているだけで、最大3万円までの修理補償を受けられる。 - クレカ顧客満足度、楽天カードが複数部門トップに JDパワー調査
J.D.パワー ジャパンは8月25日に、2020年のクレジットカード顧客満足度調査の結果を発表した。無料カード含む複数部門で楽天カードがトップ。また、年会費1万円未満ではエポスカード、年会費2万円以上ではトップはJCBカードだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.