スズキ、新型「ソリオ」を発売 全長8センチ拡大、室内空間を広く:5年ぶり全面改良
スズキは12月4日、小型車「ソリオ」と「ソリオバンディット」を全面改良して発売する。車体のサイズを拡大し、広い室内空間や荷室を確保。カラーヘッドアップディスプレイなどの装備も追加し、使い勝手を向上させた。
スズキは11月25日、小型車「ソリオ」と「ソリオバンディット」を全面改良し、12月4日に発売すると発表した。車体のサイズを拡大し、広い室内空間や荷室を確保。カラーヘッドアップディスプレイなどの装備も追加し、安全機能や使い勝手を向上させた。月4000台の販売を目指す。
ソリオのフルモデルチェンジは5年ぶり。今回の改良で4代目モデルとなる。
新型ソリオでは、全長を80ミリ拡大(ソリオバンディットは70ミリ)。荷室床面長は100ミリ拡大した。それによって、広い室内空間と大きな荷室を確保している。一方、車体を大きくしても最小回転半径は先代モデルと同じ4.8メートルとし、小回り性能は維持している。
安全装備では、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」や誤発進抑制機能などを備えた予防安全技術「スズキセーフティサポート」を搭載している。また、運転席前方のダッシュボード上に情報を表示するカラーヘッドアップディスプレイを同社の小型車として初採用。走行中にステレオカメラが認識した道路標識をメーター内のマルチインフォメーションディスプレイやカラーヘッドアップディスプレイに表示する標識認識機能も備えている。
使い勝手を高める新機能も採用している。パワースライドドアには予約ロック機能を追加。ドアが閉まるのを待たずに携帯リモコンでドアロックを操作できるようにした。また、車内の空気を循環させることでエアコン使用時の前席と後席の温度差を小さくするスリムサーキュレーターを同社の小型車として初採用。薄型のデザインとすることで、室内の広さにも寄与している。
パワートレインには、ISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた、独自のマイルドハイブリッドシステムを搭載。減速時のエネルギーを利用して発電し、バッテリーに充電することで、燃料の消費を抑制する。また、1.2リットルのK12C型デュアルジェットエンジンを搭載。4気筒で振動も少なく、静粛性に優れているという。
メーカー希望小売価格(税込)は、ソリオが158万1800円〜214万8300円、ソリオバンディットが200万6400円〜213万1800円。
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