「飲み会」が減れば、やっぱり「飲みニケーション」も減るのか:飲食店は大打撃(2/3 ページ)
新型コロナウイルスの感染が拡大している。飲食店に対して時短営業の要請が出されることになった。 また人と人との接触を減らさなければならないことになる。飲み会が減り、「飲みニケーション」が減るのだろうか。
ところが、再度飲食店の時短営業要請が出ることになった。
「GO TO」は、これまで「飲みニケーション」至上主義の「飲み」好き世代にとって、渡りに船状態だったのだが、突然はしごをはずされることになってしまった。
都心の居酒屋を覗けば、「やっぱり、居酒屋が一番だ」「腹割って話すにはこれしかない」「オンライン飲み会などありえない」といきまいていたお父さんたちがたくさんいる。しかし、おじさんたちにとっては、また苦難の毎日が訪れることになった。おじさんだけではなく、若い人にも多いのではないか。
コロナによる死亡者を減らすために人の動きを制限することによって、ビジネスが立ちいかなくなったり、メンタルをやられてしまうことによる自殺者が増えてしまう事実をどうするかの議論があるように、リモートワークの推進(オフィスに集まらない)による、ストレスの増大、モチベーションダウンの問題をどうするかの議論もある。
仕事のあとの飲み会は、心的なストレスの緩和や発散には大きな効果があるのだろう。実際に、在宅ワークによる「うつ」になってしまう人は多いと聞くし、うつにならないまでも、モチベーションの上がらない状態では、業績アップはままならない。
一方、「飲みにケーション」を否定する人も多く、「昭和時代の残骸」的に語る人も多い。戦略的にリモートワークを取り入れ、コロナだろうがなんだろうが、業績を上げ続けている起業も少なくない。社内のミーティングや上司や同僚との打ち合わせはオンラインで十分(むしろオンラインのほうが良い)との意見も多く、逆にムダな会議や仕事が減り、生産性はむしろ上がると考える経営幹部も多い。
むしろ、そうした企業にとっては、なぜオフィスに行く必要があるのか、ということなのだろう。業務を行うにあたっては、オフィスに行く、行かないは関係なく、オフィスに行っても黙々とひとりで仕事をすることがノーマルな状態の企業においては、確かに出勤する必要はない。
おじさんたちが喜ぶ飲み会が、またできなくなってしまうわけだが、業績には影響ないのだろうか。
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