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「飲み会」が減れば、やっぱり「飲みニケーション」も減るのか:飲食店は大打撃(3/3 ページ)
新型コロナウイルスの感染が拡大している。飲食店に対して時短営業の要請が出されることになった。 また人と人との接触を減らさなければならないことになる。飲み会が減り、「飲みニケーション」が減るのだろうか。
苦手なオンライン飲み会をするのだろうか。実際、「オンライン飲み会」の評判はかんばしくなかった。ある調査データによれば、「オンライン飲み会」を「今後行いたい、続けたいと思うか」との質問に対し、「全くそう思わない」と「そう思わない」は合わせて6割近かったという。これは別のデータでも同様であり、「オンライン飲み会を楽しい」と感じた人は、3割しかいなかったという。
それはそうだろう。リアルの飲み会では、となりの人とのひそひそ話だったり、特定の人との会話だったりする。人間関係をつくるコミュニケーションが原則1対1であることを考えれば、常に会話が全員に対してオープンになるオンライン飲み会は、人間関係のための飲み会としてはまったく機能していないことになる。
結局、自分なりのコミュニケーション手段を準備し、心身の安定を図る必要がある。仕事は、自分の頭脳や精神をつくっていくものだ。仕事の仕方によってメンタルが左右されてはたまらない。
指南書やガイドラインには、オンオフをとる、楽天的に考えるなどあるが、基本的に、人の感情は対人関係によるものが大半だ。
感染対策をしっかりとりながら、柔軟なコミュニケーションをしっかりとっていきたいものだ。(猪口 真)
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