新型コロナもノロも予防! ノンアル除菌成分「クロラス酸」の優位性は?:世界初の製品化(3/5 ページ)
新型コロナの感染者が広がる中、バルサンを製造・発売するレック株式会社は、ノンアルコールの除菌剤を発売した。シリーズ名は「バルサンプラス クロラスバリア」。どんな特徴があるのかというと……。
世界初の製品化。あらゆる物品の除菌に
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムよりもすぐれたクロラス酸の除菌効果、使いやすさに着目したレックは、「バルサンプラス」という新ブランドを立ち上げ、「クロラスバリア」の名称で製品化。クロラス酸を使った一般消費者向けの製品としては唯一となる。
商品ラインアップは、ミストタイプ、スプレータイプ、携帯タイプなど全8種類(詰替え用を含む)で、価格は880〜1280円(参考価格)。あらゆる物品の除菌に利用できる。
レックと東邦大学 感染制御学研究室に所属する小林 寅てつ教授(てつ:吉が2つ並ぶ)との共同実験(※)によると、水拭きや消毒用エタノール(アルコール)を使ったテーブルの拭き取り時に比べて、クロラス酸は、より高い除菌効果が認められた。
また、レックが奈良県立医科大学と共同で実施した試験では、クロラスバリアと同濃度のクロラス酸を新型コロナウイルスに接触させると、30秒で99.999%感染価が減少した。
一般消費財としての初の商品化の背景には、クロラス酸を製造している大阪のトップ食品添加物殺菌料メーカー「三慶株式会社」とレックとの独占契約がある。三慶はクロラス酸を長期安定保存させる製法特許を取得しており、2社間の契約が続く限り、クロラス酸を使った消費者向けの製品発売はレックに限定される。8月に発売してから、どれほどの反響があるのだろうか。
「一定数の売り上げは出ているものの、現時点では数ある除菌剤に埋もれてしまっていて、本来の価値が浸透していない状況です。店頭ポップやメディア露出などを増やして、クロラス酸の素晴らしさを広く伝えていきたいと考えています」(西田氏)
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