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トヨタ、「ヤリス」4万5000台リコール ハイブリッドシステムとシートベルトの部品に不具合:システム停止の恐れ
トヨタ自動車は、「ヤリス」「ヤリスクロス」の計2車種4万5373台のリコールを国土交通省に届け出た。ハイブリッドシステムとシートベルトの部品に不具合が見つかった。
トヨタ自動車は12月16日、小型乗用車「ヤリス」「ヤリスクロス」の計2車種4万5373台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。ハイブリッドシステムとシートベルトの部品に不具合が見つかったという。
リコール対象車の内訳は、ハイブリッドシステム部品の不具合で3万7176台(ヤリス、ヤリスクロス)、シートベルト部品の不具合で1万3298台(ヤリスクロス)、両方の不具合で5101台(ヤリスクロス)。製造期間は2019年12月〜20年10月。
ハイブリッドシステムの不具合では、ハイブリッドトランスアクスルのインプットダンパ(動力伝達装置)において、防錆油の塗布が不適切だった。そのため、ダンパの動力伝達部に油が付着していることがある。急加速の際、ダンパに異常な滑りが生じて警告灯が点灯し、最悪の場合、ハイブリッドシステムが停止する恐れがある。
今後、対象全車両のインプットダンパを良品と交換する。これまでに74件の不具合が報告されている。
また、後部中央座席の金属製シートベルトアンカブラケットの加工が不適切だった。そのため、衝突時の衝撃によって、鋭利な端部でシートベルトが損傷する場合がある。最悪の場合、シートベルトが破断し、乗員を拘束できなくなる恐れがある。
対象全車両のシートベルトアンカブラケットに保護材を追加する。これまでに不具合は報告されていない。
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