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空いてる「月極駐車場」を探す“面倒”を解決! 新サービスが注目されている理由問い合わせ急増(1/3 ページ)

空いている月極駐車場を探して契約するのは意外に大変。その手間を省くサービスが伸びている。どのような経緯で生まれたのか。

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 空いている月極駐車場を探して契約するのは手間がかかる。そんな「大変だなあ」というユーザーの利便性を向上させるとともに、駐車場の情報を提供する管理会社にもメリットを提供するサービスが注目されている。

 月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」を運営するハッチ・ワーク(東京都港区)は、2020年3月に「月極パートナーシステム」を本格的にリリースした。このサービスは、法人が管理する月極駐車場の集客、管理業務削減、収益向上などを支援するものだが、コロナ禍の影響で「問い合わせが急増している」(増田知平社長)という。


月極駐車場を探して契約するのは意外に大変(画像はイメージ)

月極駐車場を見つけにくかった経験

 アットパーキングの物件掲載数は3万2000程度で、約30万台分の駐車場情報を公開している(20年12月15日時点)。月間の問い合わせ数は5000件以上だという。

 ハッチ・ワークはもともと、オフィスビルの賃貸情報に関するデータベースを構築していたり、不動産賃貸仲介を手掛けたりしていた。リーマンショック後は、貸し会議室事業にも進出していたが、どうして駐車場のポータルサイトを運営しようとしたのか。

 きっかけは、10年前にオフィス仲介の営業をしていた当時の増田社長が、東京都内で月極駐車場を探すのに苦労したことだ。不動産管理会社にメールで問い合わせても反応がなかったことがあった。また、空きが出たら教えてほしいと依頼しても冷たい対応をされたこともあるという。仕方なく、自分で歩いて空きがありそうな駐車場を探したが、連絡先を記載した看板がないので途方に暮れることもあった。管理会社にとって、月極駐車場の管理は手間がかかる割にはもうからない商売であることが背景にあった。「地方に出張に行く際、ネットでホテルを探すのは簡単なのに、月極駐車場だとそうはいかない。そこにビジネスチャンスがあるのではないかと考えました」(増田社長)。

 増田社長は10年にアットパーキングを立ち上げ、駐車場の情報を集めることにした。1年後には1万台以上の駐車場の情報を登録し、問い合わせも増えてきたので事業として成り立つめどが立ってきたという。

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