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JR東と西武HDが年の瀬に打ち出した“壮大すぎる”プロジェクトの中身:ワーケーション推進や沿線活性化(2/4 ページ)
JR東日本と西武ホールディングスは、12月23日に包括的な連携を行うと発表した。コンセプトは「新たなライフスタイルの創造×地方創生」。どういった中身なのか。
新しい働き方・暮らし方の提案
両社長によるプレゼンテーションで最も時間を割いたのは、新しいライフスタイルの創造に向けたワーケーションの提案だ。「ワーケーション」とは、「WORK」(労働)と「VACATION」(休暇)を掛け合わせた造語だ。優秀な人材の継続的な確保や、長期的な企業価値の向上などにより、ウェルビーイング(企業も個人も健康で幸せな状態)につなげていく狙いがある。
現在、ワーケーションを実践しているのは、フリーランスやジョブ型企業が中心だという。すなわち一般企業には浸透していないという認識だ。両社は多様な働き方を推進すべく、21年2月から長野県の軽井沢(東京から北陸新幹線で約1時間)を舞台とした2つのワーケーションプロジェクトをスタートさせる予定だ。
1つ目は企業向けのボランティアワーケーション。ワークをボランティアにすることで、有給休暇の取得促進など、労務課題の解決を図る。宿泊先は軽井沢プリンスホテルで、ボランティア先は軽井沢ガーデンファームといういちご農園。定植、収穫の作業、水やり、畑の整備などを行う予定である。
2つ目は個人向けの移住トライアルプラン。軽井沢プリンスホテルの滞在を通じて、移住体験をしてもらう。同ホテルに移住アドバイザーを配置し、移住ギャップや空き家問題など地域課題の解決を図る。そして、将来的な移住につなげたいとしている。
2つのワーケーションは今後、新潟県の苗場や岩手県の雫石にも広げてゆく予定だ。
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