大学1、2年生に聞く「就職したい企業・業種ランキング」 1位は6年連続で……:IT、鉄道がランクアップ
リスクモンスターが発表した「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果によると、1位は「地方公務員」。調査を開始した2015年から6回連続のトップ。民間企業では「ソニー」が順位を上げて3位に入った。
与信管理サービスを提供するリスクモンスター(東京都中央区)が1月7日に発表した「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果によると、1位は「地方公務員」となった。調査を開始した2015年から6回連続のトップ。民間企業では「ソニー」が順位を上げて3位に入った。
ランキングで1位の地方公務員は10.5%の回答率だった。2位は「国家公務員」となり、前回に続いて2位を維持した。3位のソニーに続き、4位は「アップル」、5位は「グーグル」と「任天堂」だった。
大きくランクアップしたのは、8位の「楽天」(前回45位)や10位の「NTTドコモ」(前回56位)。グーグルも上位を維持しており、IT関連企業の人気が高まっている。また、鉄道業界も軒並み順位を上げており、「JR東海」は10位(前回37位)、「JR東日本」は12位(前回22位)、「JR西日本」は20位(前回65位)に入っている。
男女別では、1位はともに地方公務員。男性はソニーが2位、「トヨタ自動車」が3位だった。前回2位だった国家公務員は9位に後退した。製造や鉄道業界の企業が上位に来ている。女性は2位が国家公務員、3位が「全日本空輸」。「オリエンタルランド」や「日本航空」も上位に入っている。
航空会社は総合ランキングでも前回と変わらず上位に入った。リスクモンスターは航空業界の人気について、「昨今の社会情勢下による業績悪化により、人員削減や賃金カット、新規採用停止をするなどの厳しい経営環境だが、大学1、2年生からの人気に悪影響は及ぼしていない。大学1、2年生は夢や憧れなどイメージ先行で選んでいる様子がうかがえる」と分析している。
そんな大学1、2年生が「就職先の選定において気になる点」は、1位が「給与額」で55.0%。2位は「勤務地」(43.3%)、3位は「福利厚生」(30.8%)だった。6位に「残業時間」(13.5%)、7位に「働き方改革への取り組み状況」(12.3%)が入り、働き方についても気になるようだ。「企業の業績」は10.3%で8位だった。
調査は2020年11月9〜25日にインターネットで実施。大学1、2年生計400人が回答した。
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