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JR東日本、1月20日から終電繰り上げ 深夜の一部列車を運休:最大30分程度
JR東日本は、1月20日から当面の間、深夜の一部列車の運転を取りやめる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言や自治体などからの要請を受けて、終電を繰り上げる。
JR東日本は1月13日、20日から当面の間、深夜の一部列車の運転を取りやめると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言や自治体などからの要請を受けて、終電を繰り上げる。
一部列車運転取りやめの対象となるのは、山手線、京浜東北・根岸線、東海道線など11線区の計42本(土休日は計40本)。実施までの間に、Webサイトの時刻表や公式アプリのデータにも変更を反映させる。
同社は、深夜時間帯の需要縮小への対応や保守作業の時間確保のため、3月13日に予定している春のダイヤ改正で終電の繰り上げや初電の繰り下げを計画している。1月20日からの変更は現行ダイヤの一部列車を運休する方法で実施するため、3月に改正する運転ダイヤとは異なるが、終電時刻は最大30分程度早くなる。
例えば、平日の山手線であれば、外回りの大崎〜池袋間は19分程度、池袋〜品川間は14分程度、内回りの池袋〜大崎間は28分程度終電時刻が繰り上がる。
終電時刻の繰り上げについては、感染防止対策として、国や首都圏の自治体が鉄道各社に前倒しで実施するように要請していた。報道によると、首都圏の大手私鉄も1月20日からの繰り上げを検討している。
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