2015年7月27日以前の記事
検索
連載

インターステラテクノロジズが「ホリエモンのロケット採用」に踏み切った理由インターステラの採用戦略(後編)(2/3 ページ)

北海道大樹町で観測ロケットと超小型衛星打ち上げロケットを独自開発しているインターステラテクノロジズ。同社が今後事業を拡大していくためには、人材を呼び込むことも大きな課題だ。後編ではISTの今後の計画と、採用戦略について明らかにする。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

新工場を立ち上げ

中神: 今後の工場の拡張や設備投資についても質問がきています。私から説明しますと、大樹町に完成した新工場では100人規模のオフィスと、エンジンを組み立てるフロア、それに「MOMO」を数機同時に組み立てたり、「ZERO」を組み立てられる工場棟があります。工場は今後も拡張していきます。

稲川: 超小型衛星打ち上げロケットの「ZERO」を複数機作って打ち上げるときには、あと1棟くらい作る必要があると思っています。量産するようになれば、どんどん拡張していくので、すでに土地の取得などの準備はしています。

中神: 新工場では、具体的には何が新設されるのでしょうか。

稲川: 今回は「ZERO」を作るための溶接設備を一式そろえます。精密部品もかなり内製できるようになっています。大型の工作機械は今後ですね。少しずつ、着実に設備投資をしていく計画です。

中神: 次の質問は大樹町との連携に関するものです。大樹町からのサポートにはどのようなものがありますか。また、今後も大樹町で工場を規模拡大する予定でしょうか。

稲川: 大樹町からは普通の自治体ではなかなかできないくらいの、大きなサポートを受けています。役場には「航空宇宙推進室」という航空宇宙関係に専門で取り組む部署があって、ロケットの打ち上げの時にも動いていただいています。

 事業を進めるうえで、北海道はやりやすいですね。開拓された場所だからなのか、他の土地からやってきた新しい人に対する抵抗感がなく、受け入れてくれる土壌があります。今後も大樹町で工場を拡大しながら、ロケットを量産できる環境を構築していきたいですね。

phot
新社屋の様子
phot

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る