インターステラテクノロジズが「ホリエモンのロケット採用」に踏み切った理由:インターステラの採用戦略(後編)(3/3 ページ)
北海道大樹町で観測ロケットと超小型衛星打ち上げロケットを独自開発しているインターステラテクノロジズ。同社が今後事業を拡大していくためには、人材を呼び込むことも大きな課題だ。後編ではISTの今後の計画と、採用戦略について明らかにする。
世界の超一線級の会社とバチバチ競う
中神: インターステラテクノロジズで働くことによる、キャリアパスや成長機会についてはいかがですか。
堀江: これは個人的な考えですけど、なぜスキルアップしたいと考えるのか、理解できないですね。僕はスキルアップしたいと思ったことはありません。それは面白いことや、大きなことに取り組んだら、絶対にスキルアップするからです。
ISTで働くことで、結果的にスキルアップします。それに、ベンチャー企業で背伸びした方がスキルアップのスピードはものすごく速いですね。その分、密度も濃いです。独学で教科書を読んでほぼ理解できて、分からないところだけ質問するタイプの人は、ベンチャーですごく成長できると思いますよ。
稲川: 日々難しいことに取り組んでいるので、目の前に迫ったことをこなすことによって、できることが増えたと感じています。それが自然に成長していることだと思いますし、スキルアップにもつながっています。高いところを目指して、速いスピードでやろうとする環境がISTにはありますね。
堀江: 宇宙産業といっても、既に確立された技術を持っていて、政府からの受注が中心の大企業と、ゼロからロケットを作る過程に立ち会えるISTとでは、得られる経験の量が半端なく違ってくると思います。
特に若い人に言いたいのは、今しかできない体験や無茶(むちゃ)をしないと、生きている喜びみたいなものを感じられる期間は意外と短いことです。僕はもう47歳ですからね。普通の人からみたらすごく濃い人生を歩んでいると言われますけど、僕でも10代、20代は短く、早く終わったと感じています。
人より何倍も濃い人生を送りたい人、特に技術開発系で濃い人生を歩みたい人には、ISTは貴重な現場ではないでしょうか。しかも世界の超一線級の会社とバチバチ競うことができます。こんなチャンスはなかなかないと思っています。
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