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中村玉緒さんのおかげで“脱・ローカル” ご長寿商品「マロニーちゃん」がコロナに負けず絶好調の理由:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)
お鍋のお供として有名な「マロニーちゃん」。売り上げが冬に集中していたが、春や夏にも売れた。その理由とは?
寒い冬における日本の味覚と言えばお鍋。そして、家庭のお鍋のお供として欠かせない地位を築いているのが「マロニーちゃん」だ。
そのマロニーちゃんは、昨春の新型コロナウイルス感染拡大第1波による緊急事態から秋口まで、毎月の売り上げが前年比3〜4割増で推移。売り上げが集中する2020年11月〜21年1月も好調で、国内4工場(大阪、信州伊那、浜松、九州飯塚)がずっとフル稼働している状況だ。
経営するマロニー(大阪府吹田市)の21年3月期(20年4月〜21年3月)における売上高は、2桁を超える高い伸び率となるのが確実視されている。
お鍋のシーズンではない春と夏、マロニーちゃんの消費量はもともと低かったが、コロナ禍でステイホームが政府から要請され、巣ごもり消費が拡大。お鍋以外のサラダや麺料理などに広く活用された。低カロリーでグルテンフリーの商品であり、健康志向のトレンドにはまった一面もある。また、20年11月以降は、お鍋への利用が順調に増えた。
マロニーちゃんは、日本全国、津々浦々のスーパーやコンビニ、食料品店で販売されている。シラタキのような用途を同じくする商品はあっても、類似した競合は見当たらない。まさに、ニッチな市場でほぼ100%のシェアを誇る、オンリーワンの商品なのだ。
発売してから50年以上が経過しているが、色あせるどころか、新しい用途が見直されて成長を続けるマロニーちゃんの魅力に迫った。
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