花粉症の影響「仕事で困る」が6割 具体的に困っていることは?:モチベーションが下がる(2/2 ページ)
スイスの製薬大手ノバルティスの日本法人であるノバルティスファーマ(東京都港区)は、全国のフルタイムワーカー8万9937人を対象に、花粉症が仕事に及ぼす影響についてアンケートを実施。その結果を発表した。
「運転・操縦に支障を来たす」の声も
仕事の時に花粉症で困っている人の割合を業種別に見てみると、最も多かった業種はライフラインを担う「電気、ガス、熱供給、水道業」で66.4%となった。次いで「郵便局、共同組合」(66.2%)、「医療、保健衛生、社会保険・福祉・介護事業」(63.6%)と続いた。特に「電気、ガス、熱供給、水道業」は、プライベートで困っている人が59.9%であったのに対して、仕事で困っている人の割合が6.5ポイントも高い数字になっているのが特徴だ。
花粉症が仕事に与えるマイナスの影響は何だろうか。業種別に見てみると「電気、ガス、熱供給、水道業」では、「集中力が落ちる」(61.9%)、「くしゃみ、点眼などで手が止まる」(46.7%)、「業務の外出・外勤がおっくうになる」(43.8%)、「運転・操縦に支障を来たす」(29.9%)が全体平均より高い数字となった。また「郵便局、共同組合」では「話すのがおっくうになる」(36.9%)、「運転・操縦に支障を来たす」(28.9%)などの数字の高さが目立った。
花粉症が仕事に与えるマイナスの影響を職種別に見ると、「運転士・操縦士」では「運転・操縦に支障を来たす」が高く、全体平均21.8%に対し45.8%と、倍以上の割合になった。その他「販売・接客」では「見た目が悪い」(40.5%)、「周りに風邪・病気と誤解される」(40.7%)が高く、「営業」では「業務の外出・外勤がおっくうになる」(41.5%)が高くなった。
調査は20年3月31日〜4月6日にインターネットで実施。フルタイムで勤務する20〜69歳の男女8万9937人を対象とした。
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